スマホの料金が高いと感じている方は少なくないでしょう。では皆さん携帯料金を月に平均でいくら払っているのでしょうか?下の表をご覧ください。
こちらは2015年4月に楽天リサーチによる「携帯電話利用に関する意識調査」の月額料金に関する回答を参考にして、割合の高い方から順に並べた表です。これを見るとほとんどの方が月に7000円程度支払っていることがお分かりになると思います。月に7000円って結構バカにならない数字ですよね。
月額料金に占める割合TOP5
順位 | 月額料金 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 10,000~19,999円 | 11.8% |
2位 | 7,000~7,999円 | 11.6% |
3位 | 6,000~6,999円 | 11.0% |
4位 | 8,000~8,999円 | 10.6% |
5位 | 1,000~1,999円 |
10.0% |
携帯電話を安い料金で利用したいなら格安SIM
この金額を大幅に下げるお得なサービスがMVNOなどが提供する格安SIMです。聞いたことある方やなんとなく知っている方は多いと思います。しかし、問題が1つ。「格安SIMってなんだか難しそうだし、分からないことがいっぱいあって手を出しにくい。。」
そこで今回は『初めての格安SIM 導入編』と題して、サービスの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。それではまずMVNOと格安SIMとは何なのかを説明しましょう。
MVNO・格安SIMとは
ドコモなど大手キャリアのように自前の通信回線を持たず、他の業者が持つ回線を借りてサービスを提供する通信会社のことを指します。格安SIMはそのMVNOが提供するSIMサービスのことをいいます。ほとんどのMVNOは、ドコモの回線を借りてサービスを行っています。つまり、「レンタルだから安い」と考えてもらっていいです。
※SIMカードとは契約者の個人情報や契約内容を記録されたICカードのことです。
月3千円と7千円の場合ではそれほど差が出るのか?
格安SIMを利用すれば月3000円以下にすることが可能です(1000円以下も実現可能)。では月額金額が7000円と3000円ではどれくらいの差が生まれるのでしょうか?。この料金を2年間継続すると、このような差が生まれます。
月額料金 | 1か月 | 半年 | 1年 | 2年 |
---|---|---|---|---|
7000円 | 7000円 | 4万2000 | 8万4000円 | 16万8000円 |
3000円 | 3000円 | 1万8000円 | 3万6000円 | 7万2000円 |
1年で4万8000円、2年でなんと9万6000円もの差が生まれます。この差はかなり大きいですね。海外旅行に行けちゃうくらいの金額ですから。
格安SIMのメリットとデメリット
メリット
・圧倒的な安さ
・2年契約などの縛りがない
デメリット
・通信スピードが多少遅い
・キャリアメールが使えない(@docomo~や@softbank~のアドレスを失う)
・長電話には向かない
・サポート体制は大手キャリアに比べると劣る
・キャリア決済が出来ない
・支払い方法はクレジットに限られる場合が多い(詳しくはこちら)
こうしてみるとデメリットの方が多いように見えますが、圧倒的な安さはデメリットを凌ぐほどの大きな魅力です。(格安SIMを使ってる身としてはそこまでデメリットは気になりません)
使うのはネットだけで、電話はあまりしない人はおすすめ
全ての人におすすめというわけではありません。格安SIMの利用をオススメしたいのは下の2タイプに当てはまる方です。
1.ネットも電話もあまり使わない
2.ネットは使うけど、電話はほとんどしない
つまり、「電話を頻繁に使う人」は格安SIMには適していません。ドコモやauなどの大手キャリアの方が安く抑えられます。
格安SIMには3つのプランが用意されています
基本的には3つのプランが用意されています。
1.データ通信のみ
2.データ通信+SMS
3.データ通信+音声通話
「データ通信のみ」が最も安く、「データ+音声通話」が最も高いプランとなっています。ほとんど電話を使わず、LINEやカカオトークなどの無料通話アプリで通話する方は「データ通信のみ」もしくは「データ通信+SMS」でOKです。
LINEを起動するのに必要なSMS
「データ通信のみ」を検討の方には注意点があります。SMS(ショートメールサービス)はLINEなどのアプリを使う際に必要です。端末自体を変更した場合にLINEなどの認証でSMSが必要になります。(ガラケーで電話番号を持っていれば別ですが。)データのみとそこまで値段も変わらないので「データ+SMS」でも損はないと思います。ちなみに、私はこの「データ通信+SMS」プランを利用しています。
今、使っているスマホは使えるの?
多くの人が抱える「大手キャリアの時に使っていたスマホはそのまま使えるのか?」という疑問。ここは少し丁寧な説明が必要になります。
まず格安SIMが使えるのは、「SIMフリーのスマホか格安SIMと端末が同じ業者のスマホ」に限ります。具体的に例を紹介して解説しましょう。
ソフトバンクのスマホを利用している場合
前提として、ソフトバンクのスマホはソフトバンクのSIMカードしか使えません。つまり、ドコモ回線を借りたSIMカードは使えないということです。
例えば「IIJmio」は、ドコモの回線を借りたSIMカードなのでソフトバンクのスマホでは使えません。ソフトバンクのスマホを使いたい場合は端末のロックを解除する必要があります(SIMロック解除は通常3000円程度かかる)。
逆にドコモのスマホ(一部端末を除く)であれば、ロック解除せずに「IIJmio」のSIMが利用できるということです。
auのスマホを利用している場合
auのスマホでは、ドコモの回線を利用している格安SIMは利用できません。また、ロックを解除しても、auとドコモは通信方式が異なるためドコモ回線の格安SIM(例えばIIJmioなど)が使えない場合が多いです。
auのスマホで利用できるのは、「mineo」や「UQ mobile」といったMVNOです。
キャリアメールを維持しながら料金を安くしたい人は
ネットバンクやクレジットカードの登録の際に必要なメールアドレス。セキュリティの面を考慮して、フリーアドレスでなくキャリアメールのアドレスを登録している人も中にはいると思います。
「キャリアメールは維持したいけど、でも携帯料金は抑えたい。。」そんな方は、スマホとガラケーの二台持ちをおすすめします。これなら携帯料金を抑えられますし、キャリアメールも維持できます。どういうことのなのか説明しましょう。
まず、大手キャリアと契約していたスマホからガラケーに機種変更します。その後SIMフリーのスマホもしくはタブレットに、格安SIMを導入するということです。
まとめ
ここまで説明から分かるように、格安SIMは全ての人にオススメなわけではありません。しかし、人によっては月に5000円以上安く使うことが可能です。次回からは、具体的に導入の仕方を詳しく解説していきますので、参考にして頂ければ幸いです。
まずは、自分に合った格安SIMを選んでみましょう!