2016年11月2日、Androidスマートフォンの中でも高い人気を誇るXperiaシリーズから新作が登場しました。その名も「Xperia XZ」。ドコモ、au、ソフトバンクから一斉に販売がスタートしたXZですが、一体どんなスマホになっているのでしょうか?そして、購入するなら機種変更にすべきなのか?乗り換えるべきなのか?
今回はXperiaXZの気になる中身と、大手3社の料金設定を解説していこうと思います。
(2017年7月3日更新)
目次
端末価格比較
ドコモ、au、ソフトバンクの端末価格は以下の通りとなっています。
機種変更、新規契約ではソフトバンク、乗り換えはauとソフトバンクが最もお得です。
乗り換え、機種変更時の手数料
Xperia XZを購入するとしたら、どこのキャリアを選択すべきなのでしょうか?ここからは個人と家族に分けて、料金比較を行っていきたいと思います。比較の前に確認すべき点が1点あります。それは他社へ乗り換えや機種変更にかかる手数料です。
乗り換えにかかる手数料
通常、MNP(乗り換え)をする場合は以下の手数料がかかります。
解約金アリの場合
契約解除料(9500円)+MNP転出料【乗り換え前の携帯会社】(2000~3000円)+契約事務手数料【新しい契約先】(3000円)= 1万4500円~1万5500円
解約金ナシの場合
MNP転出料(2000~3000円)+契約事務手数料(3000円)= 5000円~6000円
大手3社の手数料一覧
今回の比較では、全て解約金0円で乗り換えすることを条件に計算をしています。解約金ゼロで他社へ移行したい場合は、2年契約終了後の自動更新月でMNPする必要があります。他社への乗り換えを検討する際は、携帯ショップなどで現在の契約期間を確認することをお忘れなく。
機種変更にかかる手数料
機種変更をする際にも手数料がかかります。ちなみにドコモオンラインショップでは店舗で契約するより手数料が安くなります。XiからXiへの機種変更は手数料が無料になります。
3社の機種変更手数料は以下の表をご覧ください。
料金比較の条件設定
料金比較は個人と家族に分けて解説します。それぞれ条件設定は以下の通りです。
個人
・解約金は0円
・長期ユーザー向けの割引は適用しない
・乗り換え時はMNP転出料と契約事務手数料がかかる
・機種変更には機種変更手数料がかかる
・ドコモとauユーザーの機種変更は2000円とする
・25歳以下の方は学割を適用する
家族
・解約金0円で乗り換え
・乗り換えにかかる手数料は「MNP転出料」と「契約事務手数料」
・機種変更にかかる手数料は機種変更手数料
・長期ユーザー向けの割引は適用しない
・全員がXperia XZを購入
・「4人家族の100GBプラン」と「3人家族の15GBプラン」で料金比較を行う
・4人家族は2人、3人家族は1人のお子さんがいる
・お子さんは全員25歳以下(学割適用年齢)とする
ドコモを利用中の方 個人編
現在ドコモを利用中の方の場合、どこのキャリアを選択すべきでしょうか?プランごとに料金を見てみましょう。
2GBプラン
25歳以下
5GBプラン
25歳以下
20GBプラン
25歳以下
30GBプラン
25歳以下
26歳以上の個人が乗り換えるならauかソフトバンクがお得
ドコモの「XZ」機種変更価格は1万9200円です。発売当初と比べると、1万円以上も安くなっています。しかし、それでも他社より端末価格が高い設定となっています。26歳以上の個人でお得なのはauとソフトバンク。auとソフトバンクは乗り換えの場合、端末代金が1万円とドコモのXZより9200円も安い料金設定となっています。
25歳以下の方は通話プランによって選択すべき会社が異なります。まず1回5分の通話が無料のかけ放題ライトプランの場合はauとソフトバンクがおすすめです。かけ放題プランはドコモがお得です。ドコモでかけ放題プランを選択すると、25歳以下の方は毎月500円の割引(「U25応援割」)が26歳の誕生日を迎えるまでずっと受けられます。さらに毎月1GBのボーナスパケットも付いてきます。
かけ放題ライトプランの場合、毎月1GBの特典は適用されますが、割引は付いてこないのでご注意ください。
ドコモを利用中の方 家族編
家族でドコモを利用中の方は、機種変更か乗り換えか。どのような選択をすべきなのでしょうか?
4人家族 100GBプラン
3人家族 15GBプラン
端末価格の値下げでドコモが最もお得に
ドコモで家族みんなが機種変更をする場合、割引サービスが利用できます。それが「家族まとめて割」です。複数台購入すると、1台につき4800円の割引が適用されます。家族まとめて割は2017年8月31日までとなっています。
3社で最もお得だったのはドコモです。先月まではソフトバンクの方が安かったのですが、ドコモの機種変更が2万4000円から1万9200円に値下げ。値下げ効果でソフトバンクの料金より安くなりました。
ソフトバンクには割引サービスはありません。しかし、端末価格によっては他社よりお得になる可能性があります。キャリア選択の際は割引キャンペーンの有無だけで判断しないよう気を付けましょう。
auを利用中の方 個人編
続いてauを利用中の方の料金比較を行います。
2GBプラン
25歳以下
5GBプラン
25歳以下
20GBプラン
25歳以下
30GBプラン
25歳以下
auユーザーはソフトバンクへの乗り換えがベスト
26歳以上の方はソフトバンクへの乗り換えが最も安いです。ソフトバンクならauと比べて、2年間で1万7200円もお得に運用することが出来ます。
25歳以下でかけ放題プランを契約の方は、データ使用量に関係なく、ドコモへの乗り換えがベストです。2年間で2万800円もauより安く利用出来ます。
auでXZの機種変更をする場合、2万7200円かかります。以前より大幅に値下げしていますが、それでも他社の端末価格より高く、料金面で2社に劣る結果となりました。
auを利用中の方 家族編
家族でauを利用している方はどんな選択をすべきでしょうか?
4人家族 100GBプラン
3人家族 15GBプラン
料金だけで考えるなら、auユーザーは乗り換えすべき
4人家族の場合も3人家族の場合も、auは2年間で他社より8万円以上もかかる計算となっています。auは他の2社と異なり、家族向けのパケットパックがありません。また、機種変更だと1台につき2万5000円以上もかかることもあって、これだけの料金差が付きました。一番安かったのはドコモです。「家族まとめて割」が効果的に働き、わずかながらソフトバンクを抑えてトップとなりました。4人家族の100GBプラン(ウルトラシェアパック)なら、100GBのデータ量を月4万100円で利用することが可能です。1人につき25.5GBで月1万25円は、非常にお得だといえます。
ソフトバンクを利用中の方 個人編
ソフトバンクの方はどこの携帯会社を選択すべきでしょうか?
2GBプラン
25歳以下
5GBプラン
25歳以下
20GBプラン
25歳以下
30GBプラン
25歳以下
ソフトバンクユーザーは26歳以上ならそのまま、25歳以下は通話プランで決めよう
現在ソフトバンクを利用中の方は、26歳以上の個人ならそのままソフトバンクで機種変更するのが一番料金的にお得です。ソフトバンクの機種変更時の端末価格は1万円と、auの端末価格と同じです。手数料を考慮すると、ソフトバンクがauの料金より安くなります。
乗り換え、機種変更には手数料がかかるので、この点も注意しましょう。
25歳以下の方でかけ放題プランを選択するソフトバンクユーザーは、ドコモがベストな選択です。ソフトバンクとわずかな差でトップに立ちました。
期間限定の学割キャンペーンが2017年5月に終了。現在、学割サービスを提供しているのはドコモのみとなっています。ドコモの「U25応援割」は、かけ放題プランを契約の方なら毎月500円の割引が26歳の誕生日を迎えるまでずっと適用されます。2年間で合計1万2000円も通常料金より安くなります。また、1GBのボーナスパケットも付いてくるので、他社より多くデータ通信が使えます。かけ放題ライトプランと新しく始まったシンプルプランを契約の方の場合、毎月の割引はありませんが毎月1GBのボーナスパケットは付いてきます。
ソフトバンクを利用中の方 家族編
ソフトバンクユーザーはどれがベストでしょうか?
4人家族 100GBプラン
3人家族 15GBプラン
家族で契約するならドコモがベスト
ここでもトップはドコモでした。ソフトバンクはドコモと同様に家族向けのパケットパックを用意しています。割引サービスの差が響いて、ドコモより高い料金となりました。ドコモは「家族まとめて割」で1人につき4800円の割引が適用されます。3人だと1万4400円、4人だと1万9200円も安くなる計算です。さすが家族に強いキャリアです。家族みんなで乗り換えるならドコモが最もお得な選択といえます。
「Xperia XZ」の特長
新作のXperiaは一体どんな機能を備えているのでしょうか?特長的な機能を紹介しましょう。
進化したカメラ機能
新機種では新たに2つのセンサーが搭載されています。まずは「レーザーAFセンサー」。夜や室内の暗い場所でスマホのカメラ機能を使うと、写真がぼやけたりして、上手に取れない事がよくあります。しかし、XZでは暗い場所でも高速オートフォーカスが利用可能なので、いつでもキレイな写真を残すことが出来ます。
2つ目は「RGBC-IRセンサー」です。こちらはスマホで撮影した写真も見たままの色合いを再現してくれる機能となっています。家族や友人、恋人との思い出を鮮やかに残すことが出来る優れモノです。
メインカメラは約2300万画素、インカメラは約1320万画素と「iPhone7」の画素数を大きく上回ります。また、「スローシャッター」や手のひらをカメラに向けるだけでシャッターが切れる「ハンドシャッター」も搭載。インスタグラムやFacebookなど、SNSにおしゃれでキレイな写真や自撮りを載せたい方にとって、最適な端末といえるでしょう。
ハイレゾとノイズキャンセリングに対応
新しいエクスぺリアはCDより迫力のある音源が楽しめるハイレゾに対応しています。スマートフォンでよりライブ感のある細かな音を体感することが出来ます。また、「デジタルノイズキャンセリング」にも対応。車や屋外の騒音を約98%カット。クリアで臨場感のあるサウンドが存分に楽しめます。
iPhone7を上回る防水機能を搭載
Xperia XZはもちろん防水機能を搭載しています。実は防水機能といっても、全てが同じレベルの機能を持っているわけではなく、スマホによって防水レベルは異なります。XZの防水のレベルはIPX8。IPX8とは「常温で水道水、かつ静水の水深1.5mのところに電話機を沈め、約30分間放置後に取り出した時に電話機の機能を有すること」を言います。iPhone7の防水レベルはIPX7なので、それを上回る防水機能が搭載されています。
スペック比較
XperiaXZはiPhone7と何が違うのかスペック比較を見てみましょう。
端末の購入は、「一括0円」と「キャッシュバック」を狙おう
端末の「実質0円」キャンペーンが自粛となった今でも、実は「実質0円」は存在します。さらに「一括0円」や「キャッシュバック」を実施するお店も多数あります。
実質0円と一括0円の違いって何?
「実質0円」:毎月端末代金を支払う代わりに同額の割引を2年間受けることが出来て、結果的に端末代金が0円になるというもの。
「一括0円」:端末代金の支払いなしで、端末がその場で入手できる
端末代金を少しでも抑えたい方は、「一括0円」と「キャッシュバック」を実施しているショップで契約しましょう。では、一括0円などのキャンペーンを行うおすすめショップを紹介します。
おすすめショップとお得キャンペーン情報
実店舗
おすすめは街のケータイショップ。有名な所でいうと、「テルル」や「モバワン」といったお店が挙げられます。公式ショップの「一括0円」は対象機種が限定されますが、テルルやモバワンでは人気の「iPhone6s」や「Xpeiaシリーズ」が一括0円で購入できます。
各ショップのツイッターアカウントから最新情報が随時更新されているので、ぜひチェックしてみて下さい。
ちなみにドコモ、au、ソフトバンクの公式ショップでも「一括0円」キャンペーンを実施しています(一部店舗に限る)。
オンラインショップ
現在ドコモ、au、ソフトバンクは「XperiaXZ」を販売中。各キャリアの公式オンラインショップで購入が可能です。
オンラインショップの契約方法については利用ガイド解説記事をご覧ください。
オンラインショップの契約ってどうやるの?
各公式オンラインショップHP
ソフトバンクへの乗り換えは「おとくケータイnet」がおすすめ
ソフトバンクへ乗り換えの方は「おとくケータイ.net」がおすすめです。ソフトバンクの正規代理店なので、契約も安心。「お客様満足度1位(ソフトバンクモバイル調べ)」を獲得している優良店でもあります。
「おとくケータイ.net」の魅力は、なんといっても「現金キャッシュバック制度」です。ここで契約すると、公式店舗では受けられない高額キャッシュバックがもらえます。
実店舗は予約制なので、「待ち時間なし」で手続きが可能。また、郵送での契約も受け付けているので、わざわざ店舗に行かずに済みます。
申し込み方法やキャンペーン情報など、詳しい情報はショップの解説記事をご覧ください。
「おとくケータイ.net」公式サイトはこちら
まとめ
おさらい
・2016年11月2日「Xperia XZ」が発売
・高品質のカメラ機能を搭載
・「レーザーAFセンサー」と「RGBC-IRセンサー」で、高度なカメラ撮影を実現
・ノイズキャンセリングとハイレゾ対応で臨場感のある音楽を体感できる
・防水レベルはiPhone7を超えるIPX8
・機種変更と乗り換えでは端末代金が異なる
・基本的には乗り換えの方がお得
・年齢や通話プランによってもお得な携帯会社が異なる
スマホ購入の際は料金プランだけでなく、端末代金の違いに注意しよう
料金比較で見てきたことからも分かるように、利用データ量や利用中の携帯会社によって選択すべきキャリアは異なります。今の会社でそのまま機種変更すべきか、乗り換えるべきか判断する際は料金プランだけでなく、端末代金も大事なポイントとなります。乗り換えと機種変更では、同じ携帯会社でも料金が大きく異なります。基本的には機種変よりMNPの方が代金は安いです。しかし、端末によっては料金は変わらない場合もあります。キャリア選択の際はこの点を忘れずにチェックしましょう。
Xperia XZはカメラ機能やオーディオ機能に優れた端末です。またソニーの液晶テレビ「ブラビア」で培った技術を活かした「トリルミナスディスプレイ」や「X-Reality」を搭載。よりクリアで美しい映像を見ることが出来ます。定額制の音楽サービスや動画サービスで音楽や映画、ドラマといったコンテンツを楽しみたい方にとって、XperiaXZは最適な端末だといえます。