テレビCMで何度も放映されている「ドコモ光」。スマホとネットがセットになってお得な料金で利用できるサービスということですが、本当にお得なのでしょうか?様々な利用パターンを想定して、比較をしてみました。ぜひ判断材料に使ってもらえたらと思います。
ここでは新規契約の方を想定して計算を行っています。
ドコモ光って何?
ドコモの携帯電話とネット回線をセットで契約できるサービスのこと。セットで契約すると、携帯電話の料金プランが安くなります。
ネット回線の料金プラン
ネット回線は住居タイプ(戸建て or マンション)やプロバイダよって料金プランが異なります。それぞれ見ていきましょう。
プロバイダ選択
ドコモ光でプロバイダを選択する際はタイプAとタイプBの中から1社選びます。この後紹介しますが、AとBでは料金が少し異なります。
プロバイダとは
フレッツ光などの回線をインターネットの接続回線と繋げる事業者のこと。プロバイダと契約しなければネットは使えません。いわばネットの世界に入るための門みたいなものです。
タイプA(ABから1社選ぶ)
ドコモnet、plala、So-net、BIGLOBE、DTI、excite、エディオンネット、SYNAPSE、楽天ブロードバンド、01光コアラ、andline、@ネスク、hi-ho、GMOとくとくBB、ic-net、タイガースnet.com、TikTiki、U-pa!
タイプB(ABから1社選ぶ)
ネット回線料金プラン(マンション)
2年契約あり
2年契約なし
ネット回線料金プラン(戸建て)
2年契約あり
2年契約なし
携帯料金プラン
ドコモ光を契約すると、パケットパックが割引されます。割引額はデータ量や住居タイプによって異なります。
マンション
個人
家族
戸建て
個人
家族
初期費用と工事費用
初期費用
契約の際には契約事務手数料が発生します。料金は3000円。
工事費
基本的にマンションは1万5000円、戸建ては1万8000円です。土日と祝日の工事はプラス3000円かかりますので、ご注意ください。
解約金
解約金比較
携帯やネット回線を契約すると必ずといっていいほど用意されている解約金。参考程度に他のプロバイダサービスとの比較表を作ってみました。
契約期間は基本的にどの事業者も2年間です。NURO光は他より長く、30か月間となっています。ドコモ光の場合、戸建ての解約金が高めの設定です。マンションは他より比較安く設定されています。どの会社も1万円前後します。
解約金の注意点
注意すべき点が1つ。今紹介した解約金はドコモ光に関しての解約金です。携帯電話の途中解約にかかる解約金ではありません。つまり、携帯電話の契約とドコモ光の契約時期がずれていて、なおかつ同時に解約する場合はどちらかの解約金を支払う必要があります。
解約金を回避したい方は、ドコモ光を先に解約してから携帯電話を解約する(どちらも契約満了時に解約)か、携帯の契約期間とドコモ光の契約期間を合わせて契約しましょう。
料金比較(マンション、個人編)
ではここからマンション、戸建てと順番に料金比較を行っていきましょう。比較はネット回線料金と携帯料金を合計した料金とします。最初はマンションに住んでる方かつ個人で契約する方を想定して計算をします。比較対象となるプロバイダは人気の高い4社(OCN光、NURO光、So-net光、BIGLOBE光)を用意しました。条件は以下の通りです。
条件
・ドコモ光へ新規契約
・携帯の契約は他社からドコモへ乗り換え
・屋外工事が必要
・携帯もネット回線も2年契約あり
・ドコモ光のプロバイダは比較対象のプロバイダと合わせる(対象がBIGLOBE光ならば、ドコモ光のプロバイダもBIGLOBEとする)
・NURO光は「NURO光G2V」を採用(5階建て以上のマンションで利用する「NURO光 for マンション」は計算方法が比較しにくいため、こちらを採用)
・それぞれの会社で現在行っているキャンペーンを適用
キャンペーン期間
スマホデータ2GBプラン(OCN、NURO編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
スマホのデータ20GBプラン(OCN、NURO編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
どちらのプランもドコモが最安
最も安いのはドコモ光。2年間で24万8800円となりました。1か月当たりに計算すると約1万367円。他の2社も25万ちょっとだったので、あまり差はありませんでした。ドコモ光とのセット契約でデータSパックは毎月500円引きとなります。
2年間合計29万3200円でドコモ光が最安でした。他社がどちらも31万円を超えているので、先ほどの2GBプランよりお得感があります。ネット回線のみで見ると、OCNがトップでしたが、携帯料金の差でドコモ光でトップとなりました。
スマホデータ2GBプラン(So-net、BIGLOBE編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
スマホデータ20GBプラン(So-net、BIGLOBE編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
個人の場合必ずしも携帯電話とのセット契約がお得とは限らない
20GBはドコモ光が最もお得でしたが、2GBプランのトップはわずかの差でBIGLOBE光でした。BIGLOBE光は他社に比べて、ネット回線の料金が6000~1万円以上安く利用出来ます。このリードが大きく影響し、トップとなりました。普段ガラケーを使う方や、スマホのデータ量が2GB以下の方は必ずしも光セットがお得とは言えないようです。
料金比較(マンション、家族編)
続いてはマンション住みの家族編です。条件は以下の通りです。
条件
・ドコモ光は新規契約
・携帯電話は家族全員が他社からドコモへ乗り換え
・屋外工事あり
・ドコモ光のプロバイダは比較対象のプロバイダと合わせる(対象がBIGLOBEならば、ドコモ光もBIGLOBEとする)
・NURO光は「NURO光G2V」を採用(5階建て以上のマンションで利用する「NURO光 for マンション」は計算方法が比較しにくいため、こちらを採用)
・それぞれの会社で現在行っているキャンペーンを適用
キャンペーン期間
4人家族 スマホデータ52GBプラン(OCN、NURO編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
3人家族 スマホデータ16GBプラン(OCN、NURO編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
利用データ量が大きいほどお得
家族の場合はドコモ光が非常におすすめです。特にスマホの利用データ量が多い家庭はよりお得です。ウルトラシェアパック50の場合毎月1万3600円で利用することが出来ます。通常1万6000円かかりますので、毎月2400円引きということになります。2年間に換算すると5万7600円。家族旅行にも行けちゃいますね。
4人家族 スマホデータ52GBプラン(So-net、BIGLOBE編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
3人家族 スマホデータ16GBプラン(So-net、BIGLOBE編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
ドコモ光なら2年間で4万~6万円安く利用可能
ドコモ光にすることで、3人家族16GB利用なら2年間で4万、4人家族52GB利用なら6万円以上も安くなります。個人でお得だったBIGLOBE光も大差をつけられる結果となりました。
料金比較(戸建て、家族編)
マンションの次は戸建て編です。比較はネット回線料金と携帯料金を合計した料金とします。戸建てに住んでる方かつ家族で契約する方を想定して計算をします。比較対象となるプロバイダは人気の高い4社(OCN光、NURO光、So-net光、BIGLOBE光)を用意しました。条件は以下の通りです。
条件
・マンション、家族編と同じ
4人家族 スマホデータ52GBプラン(OCN、NURO編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
3人家族 スマホデータ16GBプラン(OCN、NURO編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
マンション同様、戸建ての方も家族で利用ならドコモ光がおすすめ
料金だけを見ると圧倒的にドコモ光が安いです。OCN光もNURO光も4万円~6万円ほど高く、非常に大きな差となっています。
4人家族 スマホデータ52GBプラン(So-net、BIGLOBE編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
3人家族 スマホデータ16GBプラン(So-net、BIGLOBE編)
ネット回線
携帯料金プラン
合計
大容量データプランなら大幅な割引で利用可能
戸建ての方がドコモ光と契約しウルトラシェアパック50を利用する場合、通常料金より毎月2500円安く利用することが出来ます。マンションより戸建ての方が100円安く、よりお得な料金体系となっています。2年間で6万円もの節約が可能です。ちなみにウルトラシェアパック100なら毎月2万1800円となります。通常料金から3200円の割引です。2年間で7万6800円の割引。これは大きいですね。
比較から分かったドコモ光の特徴
マンション、戸建て共通
・利用する携帯電話のデータ通信量(パケットパック)が大きい家庭ほどお得
・家族でドコモ光を利用する方は大幅な節約が可能
マンション
・解約金が他社より安い
・個人で契約するお得度は家族より低い
・個人で携帯電話のデータ量が2GBの場合はBIGLOBE光がお得
戸建て
・他社に比べて解約金が高い
ドコモ光電話
ドコモ光電話はドコモ光回線を利用した固定電話サービスです。加入電話やひかり電話から切替の場合は、今利用している電話番号と電話機をそのまま使うことが出来ます。
料金プラン
料金は「月額使用料+通話料」となります。プランは2つ。
発信者番号表示など6つのサービスと480円分の無料通話がセットになったプランです。
6つのサービス
※無料通話分は翌月までくりこし可能です
通話料
東日本エリア
西日本エリア
注意点
タイプCでの利用の方はドコモ光電話は利用出来ません
ドコモ光電話オプションサービス
ドコモ光電話にはオプションサービスがあります。赤字で「バリュー」とあるものは「ドコモ光電話バリュー」に含まれるサービスです。
ドコモ光テレビオプション
ドコモ光で地デジ、BSが楽しめるサービスです。オプションでスカパーと契約すればCSも楽しむことが出来ます。 光回線なのでアンテナは不要。市販のテレビがあればOKです。
※タイプCを利用の方はドコモ光テレビオプションが利用出来ません。
月額使用料
660円/月
※初月無料
初期費用
契約する際は初期費用がかかります。
※2017年4月30日まで受付
提供エリア
東日本エリア
西日本エリア
ドコモ光のサポートサービス
ドコモ光と契約するといっても、機械の操作が苦手な方は設定方法や操作方法に不安があると思います。ドコモ光には「光リモートサポート」と「光訪問サポート」という2つの便利なサービスがあります。
光リモートサポート
インターネットやドコモ光電話、パソコン・スマホの設定などを専門のオペレーターが遠隔操作でサポートしてくれるサービスです。加入すれば1講座30分1800円のオンラインパソコン講座が受けられます。
料金
月額使用料:月500円
※初回31日間無料
サポート内容
光訪問サポート
専門スタッフが自宅を訪問して、機器の設置やインターネットやドコモ光電話などの設定をしてくれるサービスです。
料金
基本訪問料金(6000円)+個別メニュー料金
サポート内容と料金一覧
※1回の訪問で設定してもらえる機器は5台まで。6台目から別途料金がかかります。
※訪問当日のキャンセルは6000円かかります
dポイントが貯まる
ドコモ光を利用するとdポイントが貯まります。ドコモの携帯電話回線を持っていてドコモ光回線とまとめて契約している方、もしくはdポイントクラブ会員の方が対象です。
ポイントの進呈率はポイントクラブのステージによって決まります。基本的には1000円の利用につき10ポイント(1ポイント=1円)です。dカードGOLD保有者のゴールドステージのみ1000円につき100ポイントが貯まります。
dカードGOLDをお持ちの方にとっては非常にお得なドコモ光といえます。
申し込み方法(新規)
対応エリア確認
まずはドコモ光の公式サイトから自分の住む地域がドコモ光対応エリアかどうか確認しましょう。
公式サイト
用意するもの
エリアの確認が済んだら、申し込み前に以下のものを用意しましょう。
申し込み
申し込みから利用開始まで2週間程度かかります。申し込みの方法は3つ。
利用開始までの流れ
利用開始までの流れは以下の通りです。
1.申し込み
2.ドコモ光サービスセンターから連絡
工事日の日程調整、申し込み内容の確認が必要な方のみ
3.プロバイダから連絡
プロバイダに関する申し込み内容の確認が必要な方のみ
4.開通のご案内送付
5.プロバイダID、パスワードの送付
6.工事
工事が必要な方のみ
7.利用開始
まとめ
おさらい
・ドコモ光は携帯とネット回線をセットで契約できるお得なサービス
・25社からプロバイダを選択できる
・携帯会社の契約をドコモにしている方はおすすめのサービス
・特に家族で契約していて、携帯のデータ通信量が多い家庭はお得
・ドコモ光電話 / テレビなどオプションも用意されている
・機器の設定をしてくれる訪問サービスがある
家族でドコモを利用するならおすすめのドコモ光
家族みんなでドコモを利用しているならドコモ光は非常におすすめです。特におすすめなのがスマホのデータ量が多い家庭です。パケットパックによっては2年間で数万円ものお金が節約できます。一方、個人でドコモと契約中の方は条件によって契約するべきかどうか変わってきます。また、解約金の問題もあるので、その点を踏まえつつ考えましょう。
ドコモ光公式サイト