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【検証】ドコモの新サービス「docomo with」はお得なサービスか?

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ドコモは2017年5月24日に行われた新サービス・新商品発表会で新サービス「docomo with」を発表しました。

指定された端末を購入することで、毎月1500円の割引がずっと適用される画期的なサービスです。これだけ聞くと非常にお得な気がしますが、果たして本当にお得なサービスなのでしょうか?

今回はドコモの新サービス「docomo with」について、料金比較や端末のスペック比較を参考に、サービスのメリット、デメリットやどんな方におすすめなのか探っていきたいと思います。

docomo with」とは

docomo with」とは、対象スマホの購入で毎月1500円の割引がずっと受けられるサービスです。サービスは6月スタートです。カケホーダイプラン、カケホーダイライトプランに加えて、2017年5月26日から始まる新通話プラン「シンプルプラン」にも適用されます。

適用条件

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※ 指定機種購入時点で対象料金プランや必須パケットパックを契約しない場合(翌月から適用する場合を除く)は、契約後に料金プランや必須パケットパックを契約しても「docomo with」は適用されません

適用開始時期

docomo with」対象端末を購入日からスタート

※ 月の途中に購入の場合、その月の割引額は日割り計算となる

※ 月々サポートなど併用不可のキャンペーンを適用中の場合や必須パケットパックを翌月から適用とした場合は購入月の翌月から適用となる

適用終了

docomo with 対象外端末への機種変更

・対象となる通話プランやパケットパックを解約した場合

・回線の解約

メリット1 毎月1500円の割引が3年目以降も適用され続ける

このサービスの最大の特長が「毎月1500円の割引がずっと受けられる」という点です。通常行われる割引キャンペーンの場合、1年間や2年間と期間が設けられています。しかし、新サービスはそのような期間がありません。条件内の契約であれば、3年目以降も継続して割引が適用されます。

2年間で3万6000円、4年間使い続ければ総額7万2000円の割引が受けられます。

メリット2 ドコモの通話品質やアフターサポートはそのまま使える

携帯料金が安くなるからといって、通話品質やアフターサポートが悪くなるわけじゃありません。通常通りそのまま使えます。もちろん通信速度も他の端末と同じ速度で利用することが出来ます。

デメリット1 対象端末が2機種に限定されている

ドコモウィズは指定された端末を購入することで受けられるサービスです。では対象機種とは、どの端末なのでしょうか?

指定されているのは「Galaxy Feel(2017年6月中旬発売予定)」と「arrows BE(2017年6月1日発売)」の2機種です。どちらも価格が2万~3万円台のミドルレンジといわれているスマートフォンです。残念ながらiPhoneXperiaは対象に入っていません。

ではこの2機種はスペック的にどうなのでしょうか?昨年11月に発売された人気の「Xperia XZ」と比較してみましょう。

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解像度やCPU、カメラ画素数は劣るが、機能的には十分なスマホ

Xperia XZと比べると、重量が10g以上も軽いです。Galaxy Feelは約4.7インチとコンパクトなサイズに仕上がっています。

2機種とも「防水」「防塵」機能が備わっており、おサイフケータイワンセグBluetoothも利用できます。「Galaxy Feel」のストレージとバッテリー容量はXZと同じレベルにあります。

docomo with」対象スマホはミドルレンジ(価格が2~3万円台)のスマホということもあり、解像度やCPUはXZに劣ります。

カメラ画素数を見てみましょう。XZのメインは約2300万画素である一方、「Galaxy Feel」は約1600万画素、「arrows BE」は約1310万画素とXZには及びません。サブカメラもメインと同じく画素数が大きく劣ります。

操作のスムーズさやカメラの性能にこだわる方にはオススメできませんが、逆に防水やワンセグなど最低限の機能を備えていて、十分使える端末であればOKという方にはオススメの端末です。

同じ端末を使い続けないといけないの?

ここで浮かんでくる1つの疑問があります。割引を受け続けるには、指定された端末をずっと使い続けなくてはいけないのでしょうか?

答えは「いいえ」です。実は端末を変えても割引が継続されるケースが2つあります。その気になる2つの方法を紹介していきましょう。

その1 月々サポートなど端末購入補助を受けずに機種変更する

月々サポートや端末購入サポートなど、端末購入補助を受けずに定価で端末を購入する場合は、機種変更をしてもそのまま毎月1500円の割引が継続されます。

この方法は購入する端末の定価が高い場合、おすすめ出来ません。例えば「iPhone7 128GB」を購入する場合を想定して、「月々サポートなしの定価で購入し、ドコモウィズを継続させるパターン」と「ドコモウィズを解約して、月々サポートありで購入するパターン」を比較してみましょう。

 

iPhone7 128GBを購入する場合

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定価価格で購入する場合、8万7000円(月々サポートありだと2万5200円)かかります。月々サポートの割引額、6万1800円を失うのです。ドコモウィズの割引(毎月-1500円)で考えると、3年5か月分の割引額となります。

つまり、iPhone7を3年6か月以上使い続けて、ようやく月々サポートありの実質価格を下回ります。そして、4年10か月間利用して実質価格が0円になります。同じ端末を4年、5年以上使う場合はこの方法がお得ですが、そんなに使い続ける予定がない方は、ドコモウィズの契約を解除してでも、月々サポートを受けたほうがお得といえます。

 

一方、定価が2万~3万円台のスマホであれば「docomo with」を使った方がお得になります。例えば、定価3万円の「AQUOS EVER」を購入するとしましょう。下の表をご覧ください。

 

AQUOS EVER」を購入する場合

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定価が3万円の「AQUOS EVER」を購入するとした場合、ご覧のように2年以内に実質価格が0円になり、更なる割引を受け続けることが出来ます。

その2 SIMフリースマートフォンSIMカードを差し替えて使う

対象端末を購入後、端末に入っているSIMカードSIMフリースマートフォンへ差し替えて利用する場合も、「docomo with」の割引は継続して適用されます。SIMフリースマートフォンには、2万~3万円台の価格で十分優秀な端末が揃っているので、機種変更として有効な手段といえます。

機種変更のヒント

・定価5万以上するハイスペック機種なら、端末購入補助を受けた方がお得

・ミドルレンジ端末(定価2~3万円台)なら「docomo with」の継続がオススメ

SIMフリースマートフォンへの移行も選択肢の1つ

デメリット2 「はじめてのスマホ割」など併用できない割引キャンペーンがある

docomo with」で注意しなければならないのが、併用不可のキャンペーンがいくつか存在する点です。「月々サポート」や「はじめてのスマホ割」、「ドコモにチェンジ割」といった割引キャンペーンは併用不可です。「docomo with」を利用するより、割引キャンペーンを活用した方が安いケースがありますので、その点はご注意ください。

併用不可のキャンペーン

・月々サポート

・はじめてスマホ

・シニア特割

・ドコモにチェンジ割

・ドコモの学割2017

・シニアはじめてのスマホ

注意点 端末購入補助が受けられない

端末を購入する場合、ドコモでは通常「月々サポート」や「端末購入サポート」といった端末購入補助が適用されます。端末購入補助とは定期契約を結んだ際に受けられる端末購入割引のことです。補助を受けることで、定価より大幅に安くスマホを入手できます。

docomo with」ではこの端末購入補助が適用されません。つまり、端末を定価で購入しなければいけないのです。毎月1500円の割引がある代わりに、月々サポートや端末購入サポートがないという仕組みです。

購入補助適用外はユーザーにとってデメリットか?

一見デメリットのように見えますが、どうなのでしょうか?毎月1500円の割引を「端末購入補助」の代わりとして考えてみましょう。

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端末価格が対象機種に近い「arrows SV」を比較対象としてみました。arrowsSVは「端末購入サポート」の補助を受けて、実質5400円でスマホが手に入ります。対する「Galaxy Feel」と「arrows BE」はなんと実質0円で端末が手に入る計算となります。しかも、まだ割引額が残っており、携帯料金の割引に充てることが出来ます。

この点を考えると、十分メリットの大きいサービスだと分かるでしょう。さらに「docomo with」は3年目以降も毎月1500円の割引が続きます。つまり、同じ端末を2年以上使い続ける方にはより大きな恩恵が受けられるといえます。

料金比較をしてみよう

docomo with」は料金的にどの程度お得なのでしょうか?人気のXperia XZを比較対象に、乗り換えと機種変更の2パターンに分けて個人の2GBプランで料金を比べてみました。

機種変更 

2年間利用の場合

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4年間利用の場合

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乗り換え 

2年間利用の場合

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4年間利用の場合

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機種変更も乗り換えの方も利用期間が長ければ長いほどお得

機種変更、乗り換えどちらのパターンも「arrows BE」が最も安かったです。「Galaxy Feel」がそれに続く安さでした。arrows BEを4年間利用し続ければ、月額料金を5550円まで携帯料金を抑えることが出来ます。

2年間と4年間という2つの表を見比べてみると、2年より4年間使い続けた方が安いことがわかります。このように「docomo with」はサービスの利用期間が長ければ長いほど、お得度が増すシステムになっています。

他社との料金比較

auソフトバンクなど他の大手携帯会社と比べるとどうなのでしょうか?ドコモの「arrow BE」と同じく、ミドルレンジ(定価2万~3万円)といわれるスマートフォンauは「AQUOS SERIE mini」、ソフトバンクは「AQUOS Xx3 mini」)を参考に比較してみましょう。

設定

・個人の2GBプラン

・他社から乗り換えを想定

 

スペック比較

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料金比較

2年間利用する場合

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4年間利用する場合

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他社より毎月1000円以上安く使える

ドコモの新サービスを利用すれば、他社より毎月1000円以上も安く同じスペックのスマホを利用出来ます。auの「AQUOS SERIE mini」は2年間で17万8200円かかる一方、ドコモの「arrows BE」なら2年間で14万6400円しかかかりません。auより3万1800円もお得な計算です。

加えて、利用期間が長ければ長いほどお得度は増します。例えばそれぞれのスマホを4年間利用する場合、3社の平均月額金額の差は更に広がります。「arrows BE」は4年間利用し続けると、月額料金が5000円台まで下がります。

端末価格は月々サポートがないため他社より高めですが、毎月の割引が大きなメリットとして働いています。

docomo withスタートキャンペーン」開催

2017年6月1日から新サービスキャンペーンが開催されます。docomowith対象スマホを購入した方は、抽選でdポイントが最大7万7777ポイント(1ポイント=1円相当)当たります。

参加条件

docomo with対象スマホ(「Galaxy Feel」「arrows BE」)を購入する

※ キャンペーン期間中に対象スマホを購入すると、自動的に参加となります

開催期間

2017年6月1日(水)~2017年7月31日(月)

特典

1等:7万7777ポイント(100名)

2等:7777ポイント(1000名)

3等:777ポイント(1万名)

 

ドコモ公式オンラインショップで予約する

まとめ

おさらい

・2017年5月24日より新サービス「docomo with」開始

・毎月1500円の割引が期間関係なく、ずっと適用される

・月々サポートなどの端末購入補助は受けられない

・端末を変更してもサービスを継続できる方法がある

・ミドルレンジ端末を利用する方におすすめ

・新サービス記念キャンペーン開催中

 

長期利用者やミドルレンジ端末利用の方におすすめのサービス

docomo with」は同じ端末を2年以上利用し続けるユーザーや、定価が2~3万円台のミドルレンジ端末を利用する方にオススメのサービスです。対象の端末が2機種に限定されているのが少し残念ですが、毎月1500円の割引がずっと適用される点は携帯料金を節約したい方にとって大きなメリットといえます。

ドコモのスマホで端末の機能にこだわらずに出来るだけ長く、安く利用したい方は、新サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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