2020年3月27日に、ソフトバンクで新端末購入補助サービス「トクするサポートプラス」が開始しました。
「端末代金が最大半額」「プログラム無料」など、様々な特徴を持つ「トクするサポート+」。
この記事では「サービスの具体的な仕組み」や「対象機種」「前サービスである『トクするサポート』との違い」、「デメリットとメリット」について、詳しく解説したいと思います。
(2020年4月1日更新)
- トクするサポート+(トクするサポートプラス)とは
- 「トクするサポート+」の仕組み(図解)
- 1年買い替えオプション
- 「トクするサポート+」の加入条件と適用条件
- スマホを返却せずに、サービスを解約した場合はどうなる?
- 対象機種
- 注意点1 2020年3月27日以降に発売される機種が対象
- 注意点2 故障したスマホを返却すると、2万2000円の罰金がかかる
- 「メリット」と「デメリット」
- 「トクするサポート」との違い
- 【まとめ】「トクするサポート+」の特徴
トクするサポート+(トクするサポートプラス)とは
「トクするサポート+」とは、端末代金が最大半額になるサービスです。
機種代金を48か月払いにして適用条件を満たすことで、25か月目以降(残り24回分)の端末代金の支払が不要となります(「特典A」の場合)。
つまり、端末代金が実質ほぼ半額。
基本的なサービス内容は「トクするサポート」と同じ。
プログラム料は無料で、他社ユーザーでも利用可能です。
選べる2つの特典
今回のサービスは2つの特典から選ぶシステムです。
「48か月払い」で購入した端末を13か月目以降に返却し、ソフトバンクの指定端末に機種変更することで、25か月目以降(残り24回分)の端末代金の支払が不要となる。
「48か月払い」で購入した端末を13カ月目以降に返却することで、ソフトバンクが定める額のPayPayボーナスがもらえる。
特典を利用するには買った端末を返却する必要がありますが、次回の契約先はソフトバンクじゃなくてもOKとなります。
ただし特典Bは、特典Aの免除額と同じとは限らないので、注意が必要です。
サービス開始日
2020年3月27日
月額プログラム料
無料
「トクするサポート+」の仕組み(図解)
「特典A」と「特典B」の内容を具体的に図を使って解説します。
端末は「AQUOS R5G」を例とします。
特典Aの場合
「AQUOS R5G」で「トクするサポート+」を利用し、25か月目で新しいスマホに機種変更するケースを例としましょう。
まず最初の2年間は、毎月2700円の機種代金を支払います。
そして、25か月目に正常に動作する「AQUOS R5G」を返却し、新しいスマホに機種変更した場合、「AQUOS R5G」の残り24か月分の支払い分6万4800円が免除されます。
つまり、「AQUOS R5G」の実質価格は6万4800円。
実質の支払い額は定価の半額となります。
特典Bの場合
ではソフトバンクでの機種変更を条件としない「特典B」を選んだケースではどうなるでしょうか?
スマホ返却後に、ソフトバンクが指定する額の「PayPayボーナス」が贈呈されます。
返却後も48か月目までは毎月2700円の支払いが続くので、支払い額は定価と変わりません。
しかし、「PayPayボーナス分」があるので、実質の支払い額は定価より安くなります。
「PayPayボーナス」の還元額は2021年3月頃発表の予定で、今のところ「特典A」と同じように端末が半額になるかどうかは不明です。
1年買い替えオプション
「トクするサポート+」では、購入したスマホを1年(13か月目以降)で買い替える事も可能です。
その場合は買い替えた時点で24か月目までの端末代金を一括で支払う必要があります。
例えば、「AQUOS R5G」を購入し、13か月目に新しいスマホに機種変更するとしましょう。
13か月目に機種変更する場合は、その月に、残り12か月分の端末代金を一括で支払えば、残り24回分の支払いが不要になります。
「トクするサポート+」の加入条件と適用条件
「トクするサポート+」の加入条件と特典の適用条件は以下の通りです。
加入条件
サービス適用条件
特典を受けるには、プログラム加入から25か月目以降にすべての条件を満たす必要があります。
・ソフトバンクもしくはソフトバンク取扱店で、一括または複数回払いの方法により、ソフトバンク指定機種を購入すること(「特典A」のみ)
・購入時点で、旧機種の電話番号もしくは機種契約番号をソフトバンクに申告の上、指定の方法でにより、特典の利用を申し込むこと
・新機種の購入日を含む月の翌月末までに、ソフトバンクへ旧スマホを返却し、査定完了させること
・返却する旧機種がソフトバンクの査定基準を満たし、IMEI(端末識別番号)が確認出来る事
・新機種購入の時点で「トクサポート+」を解約、解除、終了していないこと
・ソフトバンクに負担する債務の支払いを怠っていないこと
スマホを返却せずに、サービスを解約した場合はどうなる?
他社へ乗り換えても、スマホをソフトバンクに返却すれば、支払い免除のサービスは受けられます。
では、スマホを返却せずにサービスを途中解約した場合は、どうなるでしょうか?
例えば、24カ月で特典を利用せずに途中解約した場合、残価の支払いも必要になるので、定価の12万9600円を全額支払わなくてはいけません。
対象機種
対象機種は以下の通りです。
「AQUOR R5G」「ZTE AXON 10 Pro 5G」
「LG V60 ThinQ 5G」「OPPO Reno3 5G」
「12.9インチiPad Pro(第4世代)」
「11インチiPad Pro(第2世代)」
※2020年4月1日現在
注意点1 2020年3月27日以降に発売される機種が対象
「トクするサポート+」は、2020年3月27日以降に発売される機種が対象となっています。
2020年3月26日以前に発売された機種は、「トクするサポート」が適用されます。
しばらくは「トクするサポート」「トクするサポート+」が共存する形になる
例えば「iPhone11」や「Xperia 1」といった人気機種は、「トクするサポート+」の対象ではなく、「トクするサポート(半額サポート+)」の対象です。
つまり、「トクするサポート+」がスタートしたから「トクするサポート」が廃止されるわけではなく、しばらくの間は2つのサービスが共存する形となります。
トクするサポート(半額サポート+)のサービス内容を知りたい方は、以下の解説記事をご覧ください。
注意点2 故障したスマホを返却すると、2万2000円の罰金がかかる
返却したスマホが査定の基準を満たさないと、2万2000円(不課税)の追加料金を支払う必要があります。
査定基準を満たさないケース
以下のケースは査定基準を満たしません
・電源が入らない
・初期化されていない
・ガラスや本体が破損している
・メーカー保証が対象外
・液晶表示が異常
・タッチパネルが動作不良
・本体が変形している
・本体を改造している
基本的には故障したスマホは査定基準を満たさないので、くれぐれもスマホの扱いにはご注意ください。
保証サービスに加入すれば、追加料金が安く済む
保証サービスに加入していれば、査定基準を満たさない場合でも少額の追加料金で済みます。
「あんしん保証パックwithAppleCare Services」加入
画面割れ:3740円以下
その他:1万2980円以下
「あんしん保証パック(プラス)」加入
5000円以下
いずれも未加入
2万2000円以下
「メリット」と「デメリット」
「トクするサポート+」のメリットとデメリットをリスト化してみました。
メリット
・端末代金が安くなる
・プログラム料が無料
・次回ソフトバンク指定の機種へ買い替えなくても特典が利用できる
・特典Aを利用すれば、端末価格が実質半額になる
・「1年買い替えオプション」がある
デメリット
・「iPhone11」など、2020年3月26日以前に発売された機種が対象に入っていない
・次回ソフトバンク指定の端末へ機種変更しない場合(特典B)は、「特典A」に比べて実質価格が高くなる可能性がある
・査定基準を満たさない場合は2万2000円の追加料金が必要
・保証サービスに加入していても、査定基準を満たさない場合は少額の追加料金が必要(0円じゃない)
「トクするサポート」との違い
新サービス「トクするサポートプラス」と旧サービス「トクするサポート」との違いを表でまとめてみました。
基本的なシステムに変化はありません。
大きな違いは3つ。
変更点1 プログラム料が無料になった
月額390円(24回分)支払う必要があった「プログラム料」が無料に変更されました。
計9360円分のプログラム料がゼロになったのは、ユーザーにとって大きなメリットです。
ドコモ、auの端末購入補助サービスと足並みを揃える形となっています。
変更点2 次回の機種変更がソフトバンクの機種じゃなくてもOKとなった
「トクするサポート」の場合、次回の機種変更でソフトバンク指定の機種を購入しないと特典が利用出来ないシステムでした。
新サービスは次回の機種変更がソフトバンクじゃなくても、旧機種を返却するだけで特典の利用が可能です(特典B)。
ただし、「スマホ返却のみの特典利用(特典B)」はPayPayボーナスの付与となっており、「スマホ返却&ソフトバンク指定端末に機種変更(特典A)」のように端末の実質価格が半額になるかは不明です。
変更点3 査定基準を満たさない場合の追加料金が2000円高くなった
返却した端末が査定基準を満たさない場合にかかる負担金が2万2000円(不課税)となり、「トクするサポート」より2000円高くなっています。
また、「トクするサポート」の場合、保証サービス加入すれば負担金が一律2000円で済みますが、「トクするサポート+」はそれより高い料金が設定されています(先述)。
【まとめ】「トクするサポート+」の特徴
最後におさらい。
トクするサポート+で知っておくべきポイントをリストで並べてみました。