通信制限を回避する方法とは?
スマートフォンは小さなパソコンと言われるように、ネットや動画、音楽などを気軽に楽しめる便利な端末です。しかし、利用には上限があり、それを超えると速度制限がかかります。制限中はネットや動画が閲覧しづらくて、本当にイライラします。スマホでネットを楽しむ方は、この通信制限に苦労しているのではないかと思います。
速度制限にかからないためには、どうすればよいのでしょうか?今回はデータ通信量の抑え方について、4つの方法を紹介します。ぜひ参考にして頂き、上手にパケット通信量を利用しましょう。
1.データ通信量の目安を知ろう
まずはデータ通信量の目安や、普段自分がどの程度利用しているのか確認してみましょう。
利用の目安
100MB当たりのデータ利用目安
・メールの送受信(1通あたり300文字=5KB)なら約2万通
・ウェブの閲覧(1ページ300KB)なら約349ページ
・LINEのテキストメッセージ(500文字)なら約5万回
・Youtubeの視聴(画質480p)なら約25分
・音楽のダウンロード(1曲あたり4MB)なら約25曲
こちらも参考にどうぞ
⇒データ通信量の目安を教えてください。 | よくあるご質問 | ワイモバイル
利用データ量の確認方法
【iPhone】
ドコモは「My docomo」or「お客様サポート」、auは「お客さまサポート」、ソフトバンクは「My Softbank」にて確認することが出来ます。
【Android】
こちらは簡単。「設定」→「データ使用量」で確認が可能です。
「My Data Manager」など、通信量確認アプリを使う手もアリです。
ポイント 「アプリごとの利用量も確認しよう」
パケット通信量を確認する際は、アプリごとの利用量も確認しましょう。確認をすることで、どのアプリがデータ消費が激しいのか把握することが出来ます。
普段そんなに使っていないのに、通信量が多いアプリは削除しましょう。また、通信量のかからないアプリへ変更するのも1つの手段です。
2.Wi-Fiの活用
2つ目は「Wi-Fiの活用」です。活用方法を紹介する前に、皆さんはWi-Fiについてご存じでしょうか?まだよく分かっていないという方もいると思いますので、解説します。
Wi-Fiとは?
インターネットの無線通信のこと。スマートフォンやタブレットは通常、電話会社が提供するインターネット回線を利用します。もちろんそれには上限があり、超えてしまうと通信制限がかかります。一方、公衆Wi-Fiなどのネット回線を利用する場合はデータ通信量がかかりません(モバイルルータでのWi-Fiは別)。
理解していただけたでしょうか?つまり、固定回線のWi-Fiや公衆Wi-FIを利用している間は、いくら使っても通信量が増えません。では具体的にWi-Fiを活用した通信量の節約方法を紹介しましょう。
自宅にインターネットの固定回線を敷く
まず最初に紹介するのは、自宅にインターネットの固定回線を敷く方法です。固定回線は基本的に利用量に上限がありません(厳密にいうとあるが、通常は超えない通信量)。マンションなら毎月4000円程度、一戸建てなら毎月6000円程度の料金で利用することが出来ます(光回線の場合)。市販されているWiFiルータ(プロバイダからの貸し出しもあり)を設置し、無線LANを繋げる状態にしておけば、Wi-Fiを活用したネット利用が行えます。
固定回線を引いている場合、自宅ではWi-Fiを利用するようにしましょう。
モバイルルーターを活用する
料金的、立地的な理由で、固定回線が引けない場合はモバイルルータの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
モバイルルーターとは?
モバイルルーターとは、インターネットに接続するための小型通信機器のことです。スマートフォンやパソコンを無線LANでモバイルルーターに繋ぐことで、ルーターが対応しているインターネット回線に接続することが出来ます。
ポイント 「モバイルルーターは、上限ありと無制限がある」
モバイルルータ―の場合は固定回線と異なり、データ通信量に上限があるものとないものがあります。7GBが基本的な上限です。無制限の場合も、3日間で3GBを超える場合は制限がかかってしまうので、完全に無制限というわけではありません。
どこで売ってるの?
公衆Wi-Fiを利用する
最近は駅やコンビニなど、利用出来る場所が増えつつある「公衆Wi-Fi」を活用するのも有効な手段です。
公衆Wi-Fiとは?
Wi-Fiが利用出来るスポット。データ通信量がかからないため、動画やネットを利用し放題。無料で利用出来る所と月額料金がかかる所がある。最近は駅やコンビニ、カフェなど、利用出来る場所も増えてきています。
主な無料公衆Wi-Fiスポットまとめ
3.利用しないツールをOFFにする
利用しないアプリやツールをこまめにOFFにしておくのも、通信制限回避には重要です。具体的な方法を3つ紹介します。
バックグランドでの通信を無効にする
スマートフォンは利用中以外もデータ通信をしているアプリが存在します。そのようなアプリはこまめにOFFにしておきましょう。
4G/LTE回線をOFFにする
データ量が多くかかる4G/LTE回線ではなく、速度の劣る3G回線にすることで利用量を抑えることが出来ます。動画を見るには不十分ですが、その分無駄にデータを消費しなくて済みます。一定期間を設けて、OFFにする方法も効果的です。
アプリの自動アップデートを無効にする
アプリは一定期間ごとに更新されていきます。更新する場合も、もちろんデータ通信量がかかります。たくさんのアプリを一度に更新すると、膨大なパケット量を消費してしまう場合も。まずは自動アップデートをOFFにしましょう。そして、Wi-Fiが利用出来る環境でアプリの更新を行えば、無駄な通信量をかけずに済みます。
4.通信量をかけずに利用する
「どうしても今まで通りに楽しみたい!」という方は、データ通信量があまりかからないネットの利用方法を覚えましょう。
パケット量を抑えたwebブラウザを使う
ネットを閲覧する際に、ぜひ利用してほしいおすすめのwebブラウザがあります。それが「chrome」と「opera mini」です。こちらのwebブラウザは、普段利用するブラウザより少ないデータ量でネットを閲覧することが出来ます。
「chrome」でデータ量をかけずに利用する方法
chromeでは「データセーバー」モードを利用しましょう(Android限定)。設定方法は簡単。
まずchromeのメニューバーから設定を選択します。設定から「データセーバー」へ行き、データサーバーをオンにしましょう。これで通信量を抑えてネット閲覧が出来ます。
データセーバーを使えば上の写真の通り、データ量を削減出来ていることが分かります。
「opera mini」の使い方
こちらは特に設定の必要はありません。右下に出てくる「O」マークのボタンをタップすると、データがどれくらい圧縮されているのか表示されます。
2.3MBのところ、431KBまで圧縮したことが分かります。
少しでも通信量を抑えたい方は、この2つのブラウザを利用してみてはいかがでしょうか。
音楽はオフラインで聴く
LINE MUSICやApple Musicなどの定額サービスを利用している方は、オフライン機能を活用しましょう。事前にダウンロードしておけば、データ通信をOFFにしていても音楽を聴くことが出来ます。ダウンロードはWi-Fiが繋がる場所で行うようにしましょう。
動画はあらかじめダウンロードしてから楽しむ
音楽と同様に、動画もダウンロードして楽しみましょう。こちらもダウンロードする際はWi-Fiのつながる場所で。繋がっていない場所でダウンロードすると、膨大なデータ通信量がかかりますのでご注意ください。
まとめ
おさらい
ネット、動画利用の回数を必要最低限に抑えましょう
ネットや動画の利用頻度を抑えることも通信制限回避には効果的です。ここまで説明したワザを駆使しても、消費量が多くなれば上限を超えてしまいます。
普段からデータ通信の利用状況をこまめに確認して、通信量の無駄な消費をなるべく控えましょう。