年会費3900円で、様々なサービスが無料で使い放題となる「Amazonプライム会員」。最近は、CMでもプライム会員をかなりプッシュしてきています。Prime ビデオやPrime Nowが利用できるとのことですが、本当にメリットのあるサービスなのでしょうか?
そこで今回はプライム会員が利用できるサービスについて、他のサービスとの比較やプライム会員サービス利用者としての感想を交えながら、利用のお得度を考えていきたいと思います。
プライム会員ってどんなサービス?
そもそもアマゾンのプライム会員に入会すると、どんなメリットがあるのでしょうか?
サービス内容
2.大きな荷物を運ぶ際に必要となる特別料金が無料
3.最短1時間で荷物が届く「PrimeNow」が利用できる
4.映画やテレビドラマ、オリジナル作品が見放題
5.100万曲以上の音楽が聴き放題
6.「Amazon Music Unlimited」が格安料金で利用できる
7.900タイトル近くの雑誌や書籍、マンガが読み放題
8.会員限定先行セールに参加できる
9.AmazonDriveのフォトストレージで写真を無制限に保存できる
10.毎月1冊kindle本が無料で読める
11.「Kindle」や「Fireタブレット」が4000円OFF
12.特大セール会員限定キャンペーンの参加
ざっと利用できるサービスを並べてみました。年会費3900円つまり、月325円でこれらのサービスを無料で使えることになります。一見みるとなんとなくメリットが多い気もしますが、騙されてはいけません。果たして本当にメリットが多いのか?サービス内容を個別に比較検証してみましょう。
学生向けサービス「Amazon Student」の加入を検討の方は、アマゾンスチューデントと楽天学割の比較記事をご覧下さい。
2017年6月8日(木)から「月額制プラン」スタート
2017年6月8日(木)から、アマゾンプライムで「月額制プラン」がスタートしました。これまでは「年会費コース」しか用意されていませんでしたが、「月額制プラン」の導入により1か月ごとの利用も可能となりました。月額料金は400円。1年あたり4800円の計算です。料金的には「年会費コース」の方がお得ですが、長期間利用する予定のない方はこちらのプランがオススメです。
「年会費コース」同様、初めてプライム会員へ登録する方は30日間の無料体験が付いてきます。また、途中で「年会費コース」へ変更することも可能です。
配送編
最新情報 プライム会員以外のユーザーは2000円未満の商品送料が有料に
アマゾンは、これまで全てのユーザーに対し、全商品送料無料のサービスを行ってきました。しかし、2016年4月6日からAmazon.co.jpが発送する2000円未満の商品の通常配送料を、350円(税込)としました。Amazon.co.jpが発送する書籍とギフト券は、2000円未満でも送料は無料。
アマゾンプライム会員は今後も価格に関係なく、全商品無料で配送するとのことです。
「お急ぎ便」など、3つの配達サービスが全て無料
アマゾンには「お急ぎ便」や「お届け日指定便」などの配送サービスがあります。通常の注文より早く荷物が届くシステムとなっています。
配送サービス | 内容 |
---|---|
お急ぎ便 | 注文確定日から3日後までにお届け |
お届け日指定便 | 指定の日時にをお届け |
当日お急ぎ便 | 注文確定日にお届け |
3つのサービスは通常、手数料がかかります。しかし、会員であれば、これらのサービスが無料で使い放題となります。
通常 | プライム | |
---|---|---|
お急ぎ便 | 360円 | 0円 |
お届け日指定便 | 360円 | 0円 |
当日お急ぎ便 | 514円 | 0円 |
特別取り扱い商品も無料
テレビや冷蔵庫など取り扱いに注意が必要な大型商品の場合は、別途手数料がかかる場合があります。プライム会員であれば、その手数料も無料となります。
PrimeNowも利用できる
アマゾンが最近始めた「Prime Now」というサービスをご存知でしょうか?これは注文から、最速で1時間以内に荷物をお届けするサービスです。1時間だと配送料が890円かかりますが、2時間から無料。ちなみに利用できるのは、東京・神奈川・千葉・大阪・兵庫エリアです。合計金額2500円以上から注文が可能です。
お急ぎ便は必要不可欠ではないが、指定便はありがたい
2016年4月6日からプライム会員でないユーザーは、書籍とギフト券を除く、2000円未満の商品の通常配送料が350円(税込)となりました。
食品や雑貨、ファッションの小物など、それほどお金がかからない品物を購入する場合は、いちいち送料がかかります。まとめ買いをすれば無料となりますが、無駄な買い物は避けたいところ。低価格商品を頻繁に買う方(1か月に1回利用する方)は、全商品送料無料のプライム会員になっておく方がお得です。
次に「お急ぎ便」について。頼んだ物は、届くのが早ければ早いほどありがたいもの。無料で使えるので、私も毎回利用しています。しかし、そこまで荷物を早くもらう必要があるのでしょうか?「使っていた物が壊れて、すぐに代替品がほしい」とか「プレゼント買い忘れてて、今日中に用意しなければいけない」ような時に、お急ぎ便が無料で使えるのは嬉しいです。でもそんな状況ってなかなか起きないと思います。
荷物の届くスピードにこだわらない人は必要ありません。 「とにかく常に荷物が早くほしい!」人にとっては、利用の価値があるサービスです。
「お届け日指定便」が無料なのは、ユーザーにとって大きなメリットです。一人暮らしの方や共働きの夫婦など、常に自宅にいるわけでない方って結構多いと思います。そんな方にとって、決まった時間に荷物が届くサービスは非常に便利といえます。
動画編
プライム会員は、プライムビデオに入っている映画やテレビドラマが0円で見放題です。「SING」、「内村さまぁ~ず」に「仮面ライダーアマゾンズ」。これらの作品はプライムビデオでしか配信されていません。
他にも、「モテキ」「SPEC」といった国内ドラマに「24」「ウォーキングデッド」といった海外ドラマなど、注目のコンテンツがいつでもどこでも楽しめるのが大きな魅力です。では他の動画サービスとの比較表を見てみましょう。
他の動画サービスと比較
動画サービス | 月額 | 1年計算 | コンテンツ数 |
---|---|---|---|
Amazonプライムビデオ | 325円 | 3900円 | 2000本以上 |
ネットフリックス | 650円 | 7800円 | 1万本以上 |
Hulu | 933円 | 5604円 | 2万本以上 |
ビデオパス | 562円 | 6744円 | 1万本以上 |
UULA | 467円 | 5604円 | 10万本以上 |
U-NEXT | 1990円 | 23380円 | 10万本以上 |
プライムビデオの魅力は、圧倒的な安さです。月額計算で325円は、他のサービスから見ても飛び抜けています。しかも、配送や音楽など他で使えるサービスを含めて325円だと考えると、相当お得だと思います。
しかし、その分コンテンツ数が少ないのが大きな欠点です。コンテンツ数2000は、他と比べてかなり少ない。「とにかく映画やドラマを思う存分楽しみたい!」という方には、ハッキリ言って物足りないかもしれません。
国内海外ドラマなどのコンテンツを心ゆくまで楽しみたい方は、HuluやU-NEXT がおすすめです。こちらも無料体験があります。
使ってみた感想やラインナップなど、Hulu、プライムビデオ、Netflixのより詳しい比較解説記事を見る
「Fire TV Stick」「Fire TV」を使ってテレビの大画面でプライムビデオを楽しもう
プライムビデオをテレビの大画面で楽しみたいなら「Fire TV Stick」「Fire TV」がおすすめ。「Fire TV/TV Stick」の詳しい内容についてはレビュー記事をご覧下さい。
※「Fire TV Stick」は、Wi-Fi環境がないと利用できません。
【プライムビデオ公式ページで作品内容を見る】
音楽編
音楽サービスも無料で使い放題。アマゾンの音楽サービス「PrimeMusic」には、100万曲以上の楽曲が収録されています。AKB48やアリアナグランデなど、国内外問わず有名アーティストの音楽を一通り楽しむことが出来ます。こちらも他の聴き放題サービスと比べてみましょう。
定額制音楽サービスとの比較
サービス名 | 月額料金 | 1年計算 | 曲数 |
---|---|---|---|
PrimeMusic | 325円 | 3900円 | 100万曲以上 |
LINE MUSIC | 960円 | 11520円 | 200万曲以上 |
Apple Music | 980円 | 11760円 | 3000万曲以上 |
AWA | 960円 | 11520円 | 500万曲以上 |
Google Play Music | 980円 | 11760円 | 3500万曲以上 |
ライトユーザーには便利なプライムミュージック
プライムビデオと同様に圧倒的な安さが魅力的である一方、コンテンツ不足が大きな欠点といえます。音楽が大好きで、メジャーからインディーまであらゆる音楽を楽しみたい方にはおすすめできません。そのような方は、「Google Play Music」や「Apple Music」などの本格的なサブスクリプションサービスを利用することをおすすめします。
逆に「月1000円も払いたくはないけど、色んな人気曲を楽しみたい」という方には、安価な値段で人気曲を網羅している「PrimeMusic」が最適。オフライン再生やプレイリスト機能に対応しているので、機能面についての問題もありません。
「Amazon Music Unlimited」が安く利用出来る
2017年11月からアマゾンの新しい音楽聴き放題サービス「Amazon Music Unlimited」がスタートしました。このサービスはプライムミュージックの楽曲数を大幅に超える4000万曲以上が好きなだけ利用できるサービスです。
こちらはプライム会員のサービスではなく、誰でも利用が可能です。月額料金は月980円。スマホ、タブレット、PCなどで利用できます。
プライム会員ならこのサービスが月額780円で利用できます。同じ程度の楽曲数を誇る「AppleMusic」や「Google Play Music」に比べると、200円ほど安く済みます。もちろんこれまでと変わらずに「プライムミュージック」も利用可能です。
書籍編
Kindleオーナーライブラリー
書籍については、毎月1冊kindle本が無料になります。「7つの習慣」や「夢をかなえるゾウ」といったベストセラー本が無料でゲットできます。
900タイトル近くの雑誌や本、マンガが読み放題になる
プライム会員なら900タイトル近くの雑誌や本、マンガが読み放題になる「Prime Reading」が利用できます。池井戸潤の「花咲舞が黙ってないシリーズ」や人気雑誌「東京カレンダー」と「Ray」、ナポレオンヒルの「思考は現実化する」など、様々なタイトルがいつでも好きなときに読むことが出来ます。
「Kindle」や「Fireタブレット」が4000円OFFになる
プライム会員なら「Kindle(電子書籍リーダー)」や「Fireタブレット」が4000円OFFで購入できます。
AmazonDriveで写真を保存し放題
ストレージサービス「AmazonDrive」では、会員のみ写真を無制限で保存できます。(会員でない方はは5GBまで無料)
アップロードした画像はパソコンやスマホなど、様々な端末から見ることができます。また、画像をダウンロードすることも可能です。アップロードした画像の品質が低下する心配もいりません。
スマホで撮った写真をAmazonDriveに保存してしまえば、スマホ自体に写真を保存する必要もありません。写真を撮り過ぎてスマホの容量がないという方にも便利なサービスです。
セールなどの会員限定イベント
Amazonには、プライム会員でしか参加できないセールやキャンペーンがあります。アマゾンの「タイムセール」は、時間限定で商品が安く手に入るイベントです。その中の「プライム会員限定先行セール」は、普通のユーザーよりも30分早くセールに参加できるサービスです。
会員でない場合は、セール開始から30分間待たなければいけません。その間に売り切れてしまうことも多いです。つまり、タイムセールで絶対欲しい商品がある場合は、プライム会員であることがマストだといえます。
また、会員でしか参加できないイベントも多数あります。お得なイベントに参加できる点は、プライム会員の大きな魅力です。
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ポイントは月325円分のサービスを利用するかどうか
ここまでジャンルごとにサービス内容を見ていきましたが、利用する方のタイプによって、加入するべきかそうでないかが分かれます。判断ポイントは、月325円分(年会費コースの場合)のサービスを利用するかどうか。例えば「毎月お急ぎ便を利用する」方は、会員になる方が絶対にお得。一方、「映画やCDを年5枚くらいしか借りないし、別に早く荷物がほしいわけじゃない」という方は加入の必要がありません。では具体的にどのようなタイプのユーザーにお得なのでしょうか?
アマゾンプライム会員はこんな人にはお得
レンタルショップで毎月CDとDVDを1枚ずつ借りる人
CDアルバムを1枚200円、旧作DVDを1枚100円とします。これをそれぞれ毎月1枚ずつ借りる計算でいくと、300×12=3600円となります。レンタル頻度が多い人にとってみれば、PrimeMusicとプライムビデオが使えるプライム会員の方が、レンタルショップを利用するよりお得だといえます。
スピード配達を毎月利用する人
お急ぎ便や当日お届け便を毎月利用する方は、絶対加入しておくべきサービスです。というか利用しないことのメリットがありません。時間指定ができる「お届け日指定便」は、自宅で確実に荷物が受け取れるので、私も重宝しています。
最短1時間で荷物が届く「Prime Now」も画期的なサービスです。
Kindleで本を読みたい人
先ほど述べた通りkindle本体が安くなりますし、毎月1冊無料でゲットできる点や900タイトルもの本が読み放題になる点を踏まえると入っておくべきでしょう。
買い物はセールで安く手に入れたい人
タイムセールの開始直後から参加するには、プライム会員であることが前提です。今年夏に行われた「プライムデー」や年末に開催される「サイバーマンデー」などの特大セールでは、会員であることが非常に役立ちます。セールでは、ブランド品が90%OFFなど破格の価格で販売されることもあります。アマゾンのセールでお買い得品をゲットしたい方は入っておくべきです。
迷っている方は、まず無料体験を試してみて必要か考える
アマゾンをたまにしか利用しないのであれば、プライム会員は別に必要なものではないと思います。しかし、ヘビーユーザーや特定の条件に当てはまる人にとってみれば、非常にメリットが大きいサービスであることは確か。
「色々使い放題なのは魅力的だけど、正直実際にそこまで利用するかわからなくて悩んでいる」方も多いはず。そのような方はまず、「Amazonプライム」無料体験で1か月間サービスを試してみて、自分がどれくらい満足できるか実験することをおすすめします。めっちゃサービスを利用するかもしれないですし、思っているほど使わない可能性もあります。とりあえず1度試してみてはいかがでしょうか。
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