4月14日に発生した「平成28年熊本地震」を受けて、ドコモ・au・ソフトバンクの大手3社は、災害援助法が適用された地域を対象に支援処置の実施を発表しました。
また災害援助法以外の地域でも、公衆無線LANの無料開放など様々なサービスを提供しています。(5月12日情報更新)
災害援助法適用地域は下のリンクから確認できます
1.データ通信の速度制限解除 or データ量追加(ドコモ、au、ソフトバンク)
災害援助法の適用地域に契約者住所または請求書送付先住所が所在する方で、ドコモもしくはソフトバンク(ワイモバイルも対象)と契約中の方は、契約データ量の上限を超えても、速度制限なくデータ通信が出来るようになりました。期間は、当初2016年4月30日までとなっていましたが、2016年5月31日までに延長されました(4月27日発表)。
※ワイモバイルで「快適モード」が提供されていない端末は、上限がくるたびに追加データ量を申し込む必要があります。もちろん追加分は無料です。
同じく災害援助法適用地域に契約者住所または請求書送付先住所が所在する方で、auと契約中の方は、10GBのデータ量が追加されます。
4月22日にauは、10GBのデータ追加を使いきっても、速度制限をかけないと発表しました。これで全てのキャリアが、上限を超えても速度制限なく利用できるようになりました。auも他のキャリアと同じく、2016年4月30日までとなっていた適用期間は、2016年5月31日まで延長となりました(4月27日発表)。
速度制限撤廃対象の料金プランは以下の通りです。
また、auの方で4月14日以降にデータチャージを利用した場合、そのチャージ料金は無料となります。対象期間は2016年4月14日からデータ10GB追加されるまで。
2.料金支払期限の延期(ドコモ、au、ソフトバンク)
携帯料金や光サービスの支払いを、各携帯会社の公式ショップ・コンビニエンスストア・金融機関の窓口で行っている場合、請求書の支払が1か月程度延長されます。
※口座引き落としやクレジットカードによる支払いは対象外
対象の請求分と期間について
ドコモ、au:2016年4月分(2016年3月利用分)請求分について、請求書の支払期限を2016年5月31日まで延期
ソフトバンク:請求書記載の日付(支払期日)から1か月延長
「ソフトバンク 対象となる請求書」
またドコモでは、契約事務手数料(契約変更)や登録等の無料化、受付手続きの緩和、ケータイデータ復旧サービスの無料化を行っています。(2016年5月31日まで)
3.故障修理代金の減額(ドコモ、au、ソフトバンク)
災害救助法適用地域の利用者(auは、避難指示または避難勧告が発令された地域の方も対象)に対して、指定された期間中に、破損・故障した携帯電話の故障修理代金が一部減額されます。ソフトバンクは一部機種無償交換。
※ワイモバイルも対象(一部は対象外)
指定期間
4.携帯電話機の貸し出し(ドコモ、au、ソフトバンク)
自治体からの要請があった場合、携帯電話や充電器等の貸し出しを実施。
各キャリア情報
無料WiFiスポットのネットワーク名は、3社全て「00000JAPAN」です。
ドコモ
電池パック、ACアダプタなどの付属品を2016年5月31日まで無償提供。
公衆無線LAN、充電サービス提供中
公衆WiFi、充電サービス設置場所の一覧
5月12日現在、携帯電話、タブレット等、計945台を貸し出し中
無料WiFiスポット、充電サービスを避難所へ提供中
公衆WiFi、充電サービス設置場所の一覧
4月27日現在、「携帯電話」865台、「タブレット端末」1135台を貸し出し中
4月27日現在、無料WiFiスポットが114か所、充電サービスを121か所の避難所へ提供中。
公衆WiFi、充電サービス設置場所の一覧
5.インターネットサービスや固定電話の基本料金を減額もしくは無料に(ドコモ、au、ソフトバンク)
対象地域の利用者が避難などの理由で、各キャリアが提供するインターネットサービスや固定電話サービスが利用出来なかった場合、利用者の申し出に基づいて、利用出来なかった期間の月額基本料などが減額となります。「ドコモ光」は無料となります。
各キャリアが指定する期間や対象について
ドコモ
・無料化の期間は最大4か月
・「ドコモ光」の対象は、基本料金とその他付加機能使用量(光リモートサポート利用料)とする
・被災により仮住居へ転居する場合は、「ドコモ光」の移転工事量および移転手数料が無料となる
・利用出来なかった期間は継続する24時間を単位に減額日数を計算
・減額対象となる期間は、実際に避難していた期間とする
6.インターネットの接続機器の無償交換について(ソフトバンク)
本災害で破損し、利用出来なくなったインターネットの接続機器(買取およびレンタル中)は、無償での交換が可能です。対象は災害援助法適用地域で「SoftBank光」「SoftBank Air」「Yahoo! BB」「SoftBankブロードバンド サービス」を利用の方。
7.電気料金の減額(au)
被災によってauでんきサービスが利用出来なくなった場合は、利用者の申告に基づいて利用出来なかった期間の基本料金が減額となります。
対象地域:災害援助法適用地域、隣接する市町村
隣接する市町村一覧
※期間は連続する24時間を単位に減額日数を計算。期間は電気使用料などを元に確認されます。
各携帯会社の問い合わせ先
その他の支援
1.無線LAN(Wi-Fi)サービスの開放(ドコモ、au、ソフトバンク)
ドコモ、au、ソフトバンクは熊本地震を受けて、各キャリアが提供している公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスの無料開放を発表しました。契約に関係なく、誰でもWi-Fiの利用が出来ます。
ネットワーク名:「00000JAPAN」
「00000JAPAN(ゼロファイブジャパン)」とは
大規模災害時に、誰でも無料で利用出来る災害用のネットワークのこと
スポット名
対象地域(2016年4月15日現在)
その他、無料開放している無線LANスポット
2.「災害用伝言版」「災害用音声お届けサービス」の提供(ドコモ、au、ソフトバンク)
各キャリアでは「災害用伝言版」「災害用音声お届けサービス」を提供しています。詳しくは、こちらの解説記事を参考にして頂ければと思います。全ての携帯会社で本日5月31日午後3時をもって、サービス提供は終了となります。
その他、Googleパーソンファインダーでも安否確認が可能です。
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