auでは2019年10月1日に新たな端末割引サービス「アップグレードプログラムDX」がスタートしました。
サービスを利用することで、最新スマホの端末代金が実質半額になります。
この記事では「アップグレードプログラムDX」の仕組みや「アップグレードプログラムEX」との違い、「途中解約した場合の支払い」「SIMロック制限」「サービスのメリットとデメリット」について詳しく解説したいと思います。
(2019年10月1日更新)
- アップグレードプログラムDXとは
- プログラム料
- 開始時期
- 対象機種
- アップグレードプログラムDXの仕組み(図解)
- 途中解約した場合はどうなる?
- 注目ポイント1 「他社のユーザーも利用可能」
- 注目ポイント2 「特典利用なしのユーザーはプログラム料全額還元」
- 加入条件と適用条件
- キャンペーン1 「アップグレードプログラムEX 前倒し利用料おトクキャンペーン」
- 注意点1 機種変更時期が遅いと実質価格が高くなる
- 注意点2 次回の機種変更もau指定のスマートフォンを購入する必要あり
- 注意点3 端末が故障している場合は、2万2000円の追加料金が発生する
- 注意点4 基本的には購入から100日間はSIMロック制限のため、au回線のSIMしか利用できない(ただし、即日解除も可能)
- SIMロック即日解除の方法
- 「アップグレードプログラムDX」のメリット、デメリットまとめ
- アップグレードプログラムEXとの違い
アップグレードプログラムDXとは
端末代金が最大半額になるサービスです。
機種代金を48か月払いにして、機種代金と毎月390円(不課税)のプログラム料金を24回支払い、スマホを返却することで、25か月目以降(残り24回分)の端末代金の支払が不要となります。
つまり、端末代金が実質半額になります。
仕組み自体は「アップグレードプログラムEX/EX(a)」と全く同じです。
今回のサービスは、auと回線契約していない他社ユーザーも加入出来ます。
プログラム料
月額390円×24か月間
開始時期
2019年10月1日~
対象機種
対象機種は2019年10月1日現在の情報です。
「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」
「iPhoneXS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」
「iPhone X」「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」
「HUAWEI P30 Lite Premium」「TORQUE G04」「Xperia 1」
「Galaxy A30」「AQUOS sense2 かんたん」「AQUOS R3」
「Galaxy S10+」「Galaxy S10」「URBANO V04」
「LG it」「AQUOS sense2」「Xperia XZ3」
「Galaxy Note9」「BASIO3」「TORQUE G03」
アップグレードプログラムDXの仕組み(図解)
サービスの仕組みについて、図を使って解説します。
端末価格が10万8000円の場合
24回分の支払いが不要になるので、実質価格6万3360円でスマホを購入することが出来ます。
プログラム料が加算されますが、定価のほぼ半額で最新スマホが利用出来ます。
1年で買い替える事も可能
13か月目以降であれば、2年待たなくても新しいスマホを購入する事が出来ます。
その場合はどうなるのでしょうか?
定価10万8000円のスマホを13か月目に新しいスマホに機種変更する場合
13か月目に12回分の端末代金とプログラム料を一括で支払えば、残り24か月分の端末代金の支払いが免除されます。
実質価格は通常利用と同じく、6万3360円となります。
途中解約した場合はどうなる?
サービスを途中解約した場合は、定価の端末代金を支払う必要があります。
途中解約すると、定価の10万8000円を全額支払わなくてはいけません。
プログラム料が加算されるので、実質価格は定価より高い11万7360円となります。
最新スマホがお得にゲット出来る反面、このようなリスクも存在します。
ただ、サービスを利用しない場合も定価で購入しなくちゃいけないので、「アップグレードプログラムDX」は利用した方がお得です。
注目ポイント1 「他社のユーザーも利用可能」
「アップグレードプログラムDX」は、auと回線契約を結んでいない方でも利用可能です。
この後詳しく解説しますが、基本的には端末を購入後100日間はSIMロック制限のため、au回線以外のSIMが使えません(au回線のMVNOは利用可能)。
つまり、ドコモとソフトバンクユーザー(もしくはドコモ、ソフトバンク回線のMVNOユーザー)は、100日間「Wi-Fi通信」以外でネット利用が出来ません。
ただし、au以外のユーザーは「事務手数料3000円」と「携帯代金を分割払いにした場合の2か月分の携帯代金」を支払えば、SIMロックの即日解除が可能です。
格安SIMユーザーも最新スマホが安く使える
au回線の格安SIMユーザーはSIMロック制限の影響を受けませんし、au回線以外のユーザーはSIMロックを即日解除すれば、利用するメリットは大きいです。
中古店でしか買えない「Xperia 1」や「Galaxy S10」といった最新Androidスマホが新品で購入できますし、「iPhone 11」をはじめとした最新のiPhoneが格安価格で使う事が出来ます。
注目ポイント2 「特典利用なしのユーザーはプログラム料全額還元」
支払い免除の特典を利用せず、新しいスマホに機種変更した場合は、既に支払った24回分のプログラム料が「au WALLETポイント」で全額還元されます。
つまり、総額9360円のプログラム料がポイントバックとなります。
・対象機種を12か月間利用後、新しい機種に買い替えること
・48か月目までに新しい機種に買い替えること
加入条件と適用条件
このアップグレードプログラムDXには、加入条件と適用条件があります。
条件は以下の通りです。
加入条件
対象機種を分割払い(48回払い)で購入し、同時に「アップグレードプログラムDX」に加入すること
適用条件
キャンペーン1 「アップグレードプログラムEX 前倒し利用料おトクキャンペーン」
現在のiPhoneから「iPhone11シリーズ」に買い替える方にお得なキャンペーンです。
「アップグレードプログラムEX」に加入中で、12カ月以上iPhohneを利用し、キャンペーン期間中に「iPhone11シリーズ(11、11Pro、11ProMax)」に機種変更した場合、機種変更した時期から24か月目までに必要なプログラム料(月390円)が実質無料になります。
例 「iPhone XS 64GB」を13か月目にiPhone11に機種変更する場合
残り12か月分の端末代金(3万1344円)を一括で支払う必要はありますが、12か月分のプログラム料(4680円)は無料になります。
キャンペーン適用の対象
「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」へ機種変更する方
キャンペーン期間
2019年9月20日~12月1日
注意点1 機種変更時期が遅いと実質価格が高くなる
アップグレードプログラムDXをお得に利用するには機種変更のタイミングがとても重要です。
アップグレードプログラムDXは2年での機種変更が最も端末価格が安く済みます。
機種変更しない限り、48か月目までは端末代金を支払い続けなくちゃいけないので注意が必要です。
図を使って具体的に解説しましょう。
端末(10万8000円)を2年6か月目に機種変更した場合
実質価格の比較
2年で機種変更した方が2年5か月間の場合より、1万1250円もお得です。
逆に言えば、1万円以上高くなる分、5カ月間長く使えます。
注意点2 次回の機種変更もau指定のスマートフォンを購入する必要あり
全てのユーザーが利用できるアップグレードプログラムDXですが、特典を受けるための条件に1つ注意したい項目があります。
その条件とは「次回の機種変更時にau指定のスマホを購入すること」です。
上の図を見れば分かる通り、支払い免除のサービスを受けるには次回の機種変更もau指定のスマホを購入しなければいけません。
au以外のスマホに変更する場合は、定価分を支払う必要があります。
「au縛り」と指摘されても仕方ない条件なので、出来れば早く撤廃してほしいものです。ちなみにソフトバンクの「半額サポート+」にも同様の条件があります。
注意点3 端末が故障している場合は、2万2000円の追加料金が発生する
スマホをauに返還する際、端末が故障もしくは破損している場合は、故障時利用料として2万2000円の追加料金を支払う必要があります。
ただし、auの保証サービスに加入している場合は、金額が安く済みます。
故障、破損の具体的な例
・電話機本体や液晶に破損や割れがある
・電源が入らない
・充電ができない
・メーカー指定箇所の水漏れシールに水漏れ反応がある
注意点4 基本的には購入から100日間はSIMロック制限のため、au回線のSIMしか利用できない(ただし、即日解除も可能)
次に他社ユーザーが利用する際に気を付けるべき注意点についてお話します。
「アップグレードプログラムDX」は他社ユーザーも利用できるのですが、実はスマホ購入から100日間は基本的にSIMロックがかかっています。
ただし、いくつかの条件をクリアすればSIMロックの即日解除も可能なので、ドコモやソフトバンクユーザー(ドコモ回線、ソフトバンク回線の格安SIMユーザー)はロックを即日解除しましょう。
では即日解除の方法を解説する前に、SIMロックがかかっていると、どんな影響があるのでしょうか?図で解説します。
ドコモ、ソフトバンク回線のユーザーは100日間ネットが使えない(WiFiは可)
SIMロック制限中にネット通信や通話を利用できるのは、au回線のSIMだけです。
auユーザーやau回線の格安SIMユーザー(IIJmioやmineoの「aプラン」)は使えますが、ドコモやソフトバンクユーザー(もしくは各回線の格安SIMユーザー)はロックを解除するまで電話やネット通信が出来ません(ストリーミングで動画や音楽、ゲームなどが出来ない)。
ただし、Wi-Fiを繋げている時はネット利用が可能です。
ドコモ、ソフトバンク回線のユーザーにとって、100日間のSIMロック制限は大きなデメリットです。即日解除する事をオススメします。
SIMロック即日解除の方法
SIMロックを即日解除する方法について解説します。
対象は「au回線以外のユーザー」です。
SIMロックを100日以内に解除する方法
以下の2つの支払い手続きを行えば、100日以内での解除が可能(即日解除もOK)です。
1.事務手数料「3000円」を支払う
2.端末の分割支払い金の2か月分を「預り金(デポジット)」として支払う
手続き対応はau直営店のみ(2019年10月1日現在)
2019年10月1日現在、未契約端末のSIMロック解除はau直営店でのみ受け付けています。ご注意ください。
「アップグレードプログラムDX」のメリット、デメリットまとめ
アップグレードプログラムDXのメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
デメリット
・途中解約や条件を満たさない場合は、端末代金が高額になる
・スマホ購入100日間はSIMロック制限のため、au回線以外のSIMは通話とネット利用が出来ない(au回線以外のユーザーはSIMロック解除の手続きが必要)
・破損、故障したスマホを返還する場合は、2万2000円の追加料金を支払う必要あり
アップグレードプログラムEXとの違い
新サービス「アップグレードプログラムDX」と旧端末割引サービスの「アップグレードプログラムEX」との違いは、どこにあるのでしょうか?
基本的な内容は同じで変更点は2つ
基本的なサービス内容もプログラム料も2つのサービスに違いはありません。
変更した点は2つ。
査定条件を満たさない場合の故障時利用料が値上げした。
最大2万円だった故障時利用料が最大2万2000円にアップしました。
他社ユーザーも利用できるようになった。
ドコモ、ソフトバンクユーザーや格安SIMユーザーも利用可能となりました。
SIMロックの問題をクリアしているau回線の格安SIMユーザーやSIMロック解除をしたドコモ、ソフトバンク回線のユーザーは、利用するメリットが大きいサービスといえます。