2020年3月12日にソフトバンクで新プランがスタートしましたが、ネットでちらほらと目にする「改悪」という文字。
ソフトバンクの新プランは果たして旧プランから改悪したのでしょうか?
この記事では旧プランとの徹底比較を通して、新プランの良し悪しを検証してみたいと思います。※ ここでの「改悪」は料金の値上がりとします
ソフトバンク5Gプラン記事はこちら
(2020年3月25日更新)
- メリハリプラン、ミニフィットプランとは
- 新旧プラン比較1 「データプラン50GB」編
- 新旧プラン比較2 「従量制データプラン」編
- 新旧プラン比較3 通話プラン編
- 値上がりしたのは「通話基本プラン」「データプラン」ではなく、「定額オプション」
- 定額オプション(かけ放題オプション)が値上げになった理由
- セキュリティ系サービスは「セキュリティパック」へ移行した
- 「通話プラン」と「オプションサービス」を比較してみた
- 【まとめ】新プランはこんなユーザーにとって「改悪」or「改良」です
メリハリプラン、ミニフィットプランとは
「メリハリプラン」と「ミニフィットプラン」は、2020年3月12日からスタートしたソフトバンクの新プラン。
メリハリプラン
メリハリプランは「基本プラン(音声)」と「データプランメリハリ」を組み合わせたもので、毎月50GB利用出来て、対象のSNSと動画サービスが使い放題(動画SNS放題)のプラン。
ミニフィットプラン
ミニフィットプランは「基本プラン(音声)」と「データプランミニフィット」を組み合わせたもので、毎月のデータ通信量に従って月額料金が決まるプラン。
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プランの詳しい内容は「ソフトバンク新料金プラン解説記事」をご覧ください。
新旧プラン比較1 「データプラン50GB」編
ではここから新旧プランの比較をしていきたいと思います。
まずは「50GBプラン」から。
新プラン:「データプランメリハリ」
旧プラン:「データプラン50GB+」
比較
プラン内容はほぼ同じです。
データプランメリハリには、旧プランのサービスに加えて、2GB以下の割引サービスがあるので、新プランの方がお得です。
新プランの方がお得。
新旧プラン比較2 「従量制データプラン」編
従量制プランの比較を行います。
新プラン:「データプランミニフィット」
旧プラン:「データプランミニ」
比較
データ上限が50GBから5GBに変更されています。
5GBまでの料金体系に違いはありません。
基本的にどちらのプランも毎月2GBを超える場合(新プランは1GB超)は、50GBプランの方がお得なので、データ上限の差に損得の評価をする意味はあまりないと考えます。
引き分け。
旧プランは50GBまで使えるが、2GB超える場合はどちらのプランも「50GBプラン」を使った方がお得。
新旧プラン比較3 通話プラン編
データプランに関しては新旧でほとんど差がありませんでした。
では通話プランはどうでしょうか?
新プラン
基本プラン:「基本プラン(音声)」
かけ放題ライトプラン:「準定額オプション+」
かけ放題プラン:「定額オプション+」
旧プラン
基本プラン:「基本プラン(音声)」
かけ放題ライトプラン:「準定額オプション」
かけ放題プラン:「定額オプション」
比較
「基本プラン(音声)」は、サービス内容も料金も全く同じ。
「かけ放題ライトプラン」と「かけ放題プラン」は、新プランの方が使えるオプションサービスが新たに加わったものの、その分旧プランよりも月額300円値上がりしています。
新プランの「定額オプション(かけ放題オプション)」は新たに通話オプションが加わった分、旧プランより月額300円高くなった。
値上がりしたのは「通話基本プラン」「データプラン」ではなく、「定額オプション」
「基本プラン(音声)」を使った「メリハリプラン」と「ミニフィットプラン」は、プラン内容も料金も旧プランと変わりありません。
料金が値上がりしたのは、「定額オプション(かけ放題オプション)」を使った「メリハリプラン」と「ミニフィットプラン」です。
定額オプション(かけ放題オプション)が値上げになった理由
比較表を見て分かる通り、定額オプション(「準定額オプション(+)」「定額オプション(+)」)の月額料金が300円値上がりしたのは、4つの通話オプションサービス(留守番電話プラス、割込通話、グループ通話、一定額ストップサービス)が加わったからです。
新プランではかけ放題オプションに加入すると、強制的にこれらのサービスが付いてきます。
つまり、新プランが改悪かどうかの判断は、「通話オプション」利用の有無で決まるといえます。
旧プランでは「基本パック」に含まれていたオプションサービス
「留守番電話プラス」「割込通話」「グループ通話」「一定額ストップサービス」の4つのサービスは、元々「基本パック(iPhoneは「iPhone基本パック」、Androidは「スマートフォン基本パック」)」に含まれてたサービスです。
新旧プランどちらも、それぞれ個別で加入する事が可能ですが、旧プランではこの「基本パック」に加入していた方が多いんじゃないかと思います。
「留守番電話プラス」などの通話オプションと「ウイルスソフト」などのセキュリティオプションがセットになったサービス。
個別で加入すると、計1500円(月額)かかるところが、月額500円で利用できる。
iPhoneは「iPhone基本パック」、Androidは「スマートフォン基本パック」がある。
新プラン開始に伴い、2020年3月11日をもって新規受付を終了。
「基本パック(旧プラン)」と「かけ放題プランの通話オプション(新プラン)」の比較
「基本パック」に入ってると月額500円かかるので、「留守番電話プラス」「グループ通話」「割込通話」「一定額ストップサービス」の4つを利用していた方で「かけ放題オプション」の利用者にとっては、新プランの方が安くなります。
一方、「かけ放題オプション」のユーザーで「通話オプション」を利用していない方は値上がりになってしまいますし、新プランの「かけ放題オプション」は、基本パックに含まれていた「セキュリティオプション」が使えません。
また、基本パックが廃止となってしまったため、「基本プラン(音声)」の利用者は通話オプションを個別に契約しなければいけないので、かえって損になってしまいます。
ちなみに基本パックに入っていた「セキュリティオプション」は、新たにサービスが新設された「セキュリティパック」へ移行しました。
セキュリティ系サービスは「セキュリティパック」へ移行した
基本パックに入っていた「迷惑電話ブロック」や「スマートセキュリティ」などのセキュリティ系サービスは、新設された「セキュリティパック」へ移行しました。
「迷惑電話ブロック」や「セキュリティソフト」など、様々な危険から守るサービスがセットになったもの。
2020年3月12日から提供開始。
月額料金は500円。
「通話プラン」と「オプションサービス」を比較してみた
「基本パック」と「セキュリティパック」では、微妙に内容が異なるので、「基本通話プラン」と「定額オプション」を入れて、新旧プランのサービス内容と料金システムを比較してみました。
「通話プラン」「オプションサービス」の新旧比較
新旧プランの比較をすると、「通話オプション(留守番電話プラス、割込通話、グループ通話、一定額ストップサービス)」の所属グループが違う事が分かります。
旧プランは「セキュリティソフト」とのセット(基本パック)に含まれてたのに対し、新プランは「『かけ放題オプション』」とのセット(【準】定額オプション)に含まれています。
【プラン組み合わせ別】合計金額の比較
プランの組み合わせ別に月額料金を計算してみました。
新プランの「5」「6」と旧プランの「8」「9」を比較して分かる通り、かけ放題プランで全オプションを利用した場合の合計金額の差は10円と、ほぼ差が無いに等しいです。
また、「基本プラン(音声)」だけの利用も新旧に違いはありません。
新旧で料金に差が見られるのは、「基本プラン or (準)定額オプション」と「基本(セキュリティ)パック」の2つを組み合わせたケースです。
例えば、「かけ放題」と「通話オプション」を利用したい場合は、新プランの方が安くなりますし、「かけ放題」と「通話オプション」、「『PCセキュリティ』を除いたセキュリティソフト」の3つを使いたい場合は旧プランの方が安いです。
【まとめ】新プランはこんなユーザーにとって「改悪」or「改良」です
これまでの比較を参考に、新プランは誰にとって「改良」もしくは「改悪」なのかを旧プランのユーザーごとにグループ化してみます。
「データ50GBプラン」
「データプランメリハリ」「データプラン50GB+」
「かけ放題オプション」
「準定額オプション(+)」「定額オプション(+)」
「通話オプション」
「留守番電話プラス」「割込通話」「グループ通話」「一定額ストップサービス」
「セキュリティオプション」
「迷惑電話ブロック」「セキュリティチェッカー(スマートセキュリティ)」「詐欺ウォール」「紛失ケータイ捜索サービス」「安心遠隔ロック」「位置ナビ」「みまもりマップ」
「基本パック」
「通話オプション」+「セキュリティオプション」
「セキュリティパック」
「セキュリティオプション」+「PCセキュリティ」
「新プランは改悪」のユーザー
・「かけ放題オプション」を利用中で、「基本パック」に未加入
・「かけ放題オプション」を利用中で、「通話オプション」を利用していない
・「かけ放題オプション」と「基本パック」のサービスを利用中で、「PCセキュリティ」には未加入
・「基本プラン(音声)」と「基本パック」に加入していて、「通話オプション」を利用している
「新プランは改良」のユーザー
・「かけ放題オプション」と「基本パック」に加入していて、「通話オプション」を全て利用している
・「基本プラン(音声)」と「データ50GBプラン」を利用中で、「かけ放題オプション」と「通話オプション」を利用していない
・「基本プラン(音声)」と「基本パック」、「PCセキュリティ」に加入していて、「セキュリティオプション」だけ利用している
「新プランは旧プランと変化なし」のユーザー
・「基本プラン(音声)」を利用中で、「かけ放題オプション」「基本パック」に未加入
・「かけ放題オプション」と「基本パック」、「PCセキュリティ」に加入していて、全てのサービスを利用している
新プランへの移行の是非は旧プランの利用状況を確認して決めよう
ユーザー別のまとめを見ても分かる通り、ソフトバンク新プランは全てのユーザーにとって「改悪」という訳ではありません。
人によって損得は異なるので、新プランへの移行を考えている方は、現在契約中のプランを確認してから、どちらの方がお得なのか判断するのがベストです。
また、利用状況を確認する事も大事です。
契約中でも、使ってないオプションは必要ありません。
ソフトバンク新プランの解説記事やこの記事を参考に、自分に必要なサービスだけを選択するようにしましょう。