圧倒的な安さを強みに契約者数を伸ばす楽天モバイル。
ただ、楽天モバイルを使って得する人ばかりではありません。
残念ながら損する人もいます。
この記事では楽天モバイルのメリットとデメリットを紹介しながら、どんな人が得をして、どんな人が損をするのか解説しますので、楽天モバイルの契約を検討中の方はぜひ参考にしてみて下さい。
(2021年7月4日更新)
表示の価格は全て税込です
- 得する人1 「データ使い放題」を安く利用したい(楽天エリア在住のみ)
- 得する人2 1カ月のデータ量が1GB以内の人
- 得する人3 「iPhone12、SE」を安く使いたい人
- 得する人4 楽天サービスのヘビーユーザー
- 得する人5 通話代を抑えたい人(通話品質にこだわりが無い方限定)
- 損する人1 楽天回線エリアに住んでいない人
- 損する人2 どんな場所にいても快適にスマホを使いたい人
- 損する人3 キャリアメールが無いと困る人(21年夏提供予定)
- 損する人4 クリアな音質で快適に通話したい人(通常の電話で)
- 損する人5 Androidユーザーで5Gの高性能スマホを使いたい人
- 楽天モバイルのオプションサービス
- 保証サービス
- プラン加入&スマホ購入キャンペーン
- 楽天モバイルの申込方法
- まとめ
得する人1 「データ使い放題」を安く利用したい(楽天エリア在住のみ)
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は月3278円でデータ使い放題
楽天モバイルの料金プランは、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の1種類のみ。
毎月のデータ量に従って月額料金が変わる従量制プランを採用。
楽天回線のエリア内ならデータ上限は無制限で、どれだけ使っても最大月額3278円です。
大手3社の無制限プランに比べると、圧倒的に安いです。
無制限プランの比較
月額料金 | 2年間の金額 | |
---|---|---|
楽天モバイル UN-LIMIT Ⅵ |
3278円 | 7万8672円 |
ドコモ 5Gギガホプレミア |
7315円 | 17万5560円 |
au 使い放題MAX5G |
7238円 | 17万3712円 |
ソフトバンク メリハリ無制限 |
7238円 | 17万3712円 |
追加料金なしで「5G」に対応
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、次世代通信規格「5G」に対応。
追加料金は0円。
4Gと同じ料金で5G通信が使えます(5Gエリアに限る)。
「eSIM」が使えるので、SIMカードの着脱なしで使える
楽天モバイルは「eSIM」に対応。
スマートフォンに組み込まれた本体一体型のSIMのことをいいます。
端末にSIMを読み込むので、物理的なSIMカードが必要ありません。
新しい携帯会社を利用の際、郵送によるSIMカードの受け渡しやスマホへの着脱も不要なので、利用手続きが簡単。
分かりやすく言えば、「デジタルSIM」という捉え方で良いです。
eSIMを使えば物理SIMを入れる所に空きが生まれるので、1台のスマートフォンで2つの回線を使う事が出来ます(メインはドコモで、サブは楽天みたいな)。
得する人2 1カ月のデータ量が1GB以内の人
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、データ通信量が1GB以内の月なら、料金がなんと無料。
常にWi-Fiを使うなら、タダで使い続ける事も可能です。
3GB使っても、月額1078円。
非常に安いですし、契約してるだけで楽天市場のポイント還元率も上がるので、サブ機として使う方にもかなりオススメです。
得する人3 「iPhone12、SE」を安く使いたい人
21年4月30日に楽天モバイルより「iPhone12シリーズ」と「iPhone SE(第2世代)」の販売がスタートしました。
大手3社の端末購入補助サービスを使った実質価格より端末代金は高いものの、端末を返却する必要が無い上に、全体の料金も圧倒的に安いです。
無制限プランのケースを比較してみました。
「iPhone12 64GBモデル」無制限プラン比較
大手より月3000円近くも安いです。
2年間で7万円近くの差が。7万円あれば、旅行にも行けちゃいますね。
この差は馬鹿に出来ません。
月1GB以内なら、端末代金だけで済む
月1GB以内ならプラン料金がタダで、支払いが端末代金だけで済むのも魅力的。
1GBプランの比較
大手より2年間で5万円以上も浮く計算に。
大幅な固定費の削減ですね。
最新のiPhoneを安く使いたい方にも楽天モバイルはオススメです。
得する人4 楽天サービスのヘビーユーザー
また、楽天サービスのヘビーユーザーにとっては、お得な特典が盛りだくさんです。
特典1 楽天市場のお買い物ポイントが「+1倍」アップする
楽天モバイルの契約者は、楽天市場で買い物をした際のポイント還元率が1倍アップします。
特典2 楽天モバイルキャリア決済(Android)利用でポイント「+0.5倍」アップ
「Google Playストア」での決済方法を楽天モバイルキャリア決済(Androidのみ)に選択し、合計2000円以上利用した月は、楽天市場のポイント還元率が0.5倍アップします。
特典3 GooglePlayストアの買い物で10%ポイント還元(楽天モバイルキャリア決済利用)
楽天モバイルのキャリア決済利用で、Google Playストアで買い物すると、10%ポイント還元が適用されます。
楽天モバイルのキャンペーン欄に無い「web申込限定のキャンペーン」も存在する
また、以下のような申込するだけで大量ポイントが稼げるキャンペーンもあります。
- 「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」会員限定、最大1600ポイントゲットキャンペーン
- 「楽天カード」会員限定、最大2000ポイントゲットキャンペーン(8月2日8時59分まで)
- 「楽天証券口座」を所有の方限定、最大2000ポイントゲットキャンペーン(8月2日8時59分まで)
- 「楽天銀行口座」を所有の方限定、最大2000ポイントゲットキャンペーン(8月2日8時59分まで)
楽天のヘビーユーザーにとっては非常に魅力的なイベント。
いつ終了するか分からないので、キャンペーンが開催している今のうちに申し込む事をオススメします。
こちらのキャンペーンはweb申込限定です。
実店舗で契約してもポイントはもらえませんので、ご注意ください。
得する人5 通話代を抑えたい人(通話品質にこだわりが無い方限定)
LINEなどの通話アプリが浸透してきたものの、ビジネスの場やLINEを知らない相手と通話する時など、まだ一般的な電話が必要な場面も存在します。
一般通話の場合、どの携帯会社も30秒につき22円が通話料が発生。
「かけ放題サービス」も存在しますが、追加料金で月500円~2000円かかるのが一般的。
固定費としては結構重いですよね。
通話アプリ「Rakuten LINK」なら国内通話が無料でかけ放題
楽天モバイルの通話アプリ「Rakuten LINK」は、何度かけても何時間話しても無料!
国内SMSも無料(海外は指定66の国なら無料)。
また、アプリを使ってる間のデータ通信は、月々のデータ利用量にカウントされません。
通常の電話と同じく、電話番号を入力して電話する仕組みなので、番号さえ知っていれば通話する事が出来ます。
料金もデータ量も気にする事なく、電話出来るので、通話代を抑えたい方にオススメです。
損する人1 楽天回線エリアに住んでいない人
楽天回線以外の地域では、月5GBしか使えない
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は格安の料金でデータ使い放題が魅力のプランですが、実は高速データ通信が無条件で使い放題という訳ではありません。
楽天モバイルは2つの回線を利用しています。
- 楽天が持つ自社の回線
楽天回線に対応したエリアでは、高速データ通信が使い放題。
- auのパートナー回線
auのパートナー回線エリアでは、月5GBまでしか高速データ通信が使えない。
5GBを超えると、最大1Mbpsまで通信速度が制限されてしまう。
つまり、楽天回線エリア外にお住まいの地域では、残念ながら高速データ通信が使い放題になりません(最大1Mbpsなら使い放題)。
【エリア】楽天回線のエリアはどこ?
2021年5月現在、楽天回線が使えるのはどんなエリアなのでしょうか?
東京など首都圏エリアを見てみましょう
首都圏の対応状況(2021年5月現在)
東京、埼玉、横浜、名古屋、大阪などはかなり広いエリアをカバーしています。
ではその他はどうでしょうか?
仙台、福島周辺(2021年5月現在)
福岡、熊本周辺(2021年5月現在)
熊本や札幌、仙台、岡山、新潟など、各都道府県の中心エリアでも使えますが、少し郊外を出るとパートナー回線もしくは圏外になる事がほとんどです。
楽天エリア外にお住まいの方には、正直オススメしません(サブ機としてなら、おすすめ)。
損する人2 どんな場所にいても快適にスマホを使いたい人
楽天回線のエリア内にいても気になるのが通信速度。
筆者も実際にooklaの「SPEEDTEST」アプリを使って、通信速度を測ってみました。
速度の目安
それぞれの用途に必要な速度目安は以下の通りです。
用途別の速度目安(下り)
用途 | 速度 |
---|---|
メールやSNSの受信 | 128Kbps~1Mbps |
ネットやSNSの閲覧 | 1~10Mbps |
動画視聴 | 3~25Mbps |
オンラインゲーム | 30~100Mbps |
Youtubeの画質目安(下り)
画質 | 速度 |
---|---|
4K | 20Mbps |
1080p(HD) | 5Mbps |
720p(HD) | 2.5Mbps |
480p | 1.1Mbps |
360p | 0.7Mbps |
実際に通信速度を測ってみた
平日12時台(都内地下鉄のホーム)
通信が混雑するお昼の時間帯で、なおかつ地下で計測してみましたが、上り下り10Mbps以上出ていました。
動画を見るには十分な速度です。
ただ、都内でも場所や時間帯によっては下り3Mbpsを下回る時があります。
またTwitterを見ても、「通信速度が遅い」という意見もちらほら。
楽天エリア内にいても、ネットが繋がりにくいケースもあります。
少なくとも大手3社(ドコモ、au、ソフトバンク)よりは「速度の速さ」や「安定性」に劣るので、「スマホで快適に動画やゲーム、配信などのアプリを楽しみたい方」は大手キャリアやahamoなどの大手新ブランドをオススメします。
損する人3 キャリアメールが無いと困る人(21年夏提供予定)
2021年5月現在、楽天モバイルにはキャリアメールが存在しません。
21年夏ごろにキャリアメールの提供を開始する予定ですが、それまでにメールアドレスが必要な方はオススメしません。
仮に大手キャリアから楽天モバイルへ乗り換えると、キャリアメールアドレスが使えなくなります。
「アーティストのファンクラブ」や「動画サービス」などのサービスで、キャリアメールを登録していた方はご注意ください。
損する人4 クリアな音質で快適に通話したい人(通常の電話で)
通話アプリ「Rakuten LINK」は国内通話がかけ放題という魅力のサービスですが、通話品質はどうなのでしょうか?
SNSの意見を見てみると、「繋がりにくい、聞こえづらい」という意見があります。
LINE通話の方がクリアで聞こえやすい
筆者も実際に「楽天LINK」を使って、何人かに電話してみました。
声が途切れるような事は無いものの、個人的には相手の声がこもっていて若干の聞こえづらさは感じました。
電話先の方にも感想を聞いてみましたが、同じように声がこもっていて聞こえづらいとの声がほとんどでした。
中には「これで長時間電話したら、頭が痛くなりそう」と話す人も。
正直いって、音質はLINEの方がクリアに感じました。
また、ネット上では「繋がりにくい」「着信が出来ない」などの意見もあったり、AQUOS sense4だと全く楽天LINKが使えないといった話も見受けられました。
もちろん楽天モバイルも通常の電話を使えますが、30秒につき22円が発生します。
「LINEなどの通話アプリでない、通常の電話を頻繁に使う方」は、大手キャリアやワイモバイル、UQモバイルなどのかけ放題サービスをオススメします。
損する人5 Androidユーザーで5Gの高性能スマホを使いたい人
「Xperia 1Ⅱ」のようなAndroidの5G対応スマホは、今のところ楽天モバイルでほとんど取り扱っていません。
また、SIMフリースマートフォンやSIMロック解除済のスマートフォンでも、楽天回線が使えないスマートフォンもあるので、注意が必要です。
例えばドコモの「Xperia 1Ⅱ」の場合、「4G/5Gデータ通信」などほとんどの機能が使えません。
Androidユーザーの場合、自分の好きなスマートフォンが使えない可能性があるので、端末にこだわりのある方はラインナップが豊富な3大キャリアをオススメします。
楽天モバイルのオプションサービス
楽天モバイルでは、様々なオプションサービスが用意されています。
- スマホ操作遠隔サポート(550円/月)
専門オペレーターが電話で話しながら、遠隔操作で問題を解決してくれるサービスです。古い機種から新機種へのデータ移行やスマホの基本操作などもサポートしてくれます。
日本全国15万か所以上のWiFiスポットが使えるサービスです。
- ノートンモバイルセキュリティ(220円/月)
危険なサイトへの警告やアプリの危険性判定など、スマホの安全を守ってくれます。
- あんしんコントロール by i-フィルター(330円/月)
お子さんのスマホを見守るサービス。
閲覧できるサイトや利用時間を管理出来たり、お子さんが閲覧したサイトや検索した単語が確認出来ます。
18歳未満の方が楽天モバイルを契約する場合は、このサービスの契約が必須となります。
保証サービス
楽天モバイルにはスマートフォンの保証サービスがいくつか用意されています。
- 故障紛失保証 with AppleCare Services(715~1309円/月)
iPhoneの修理サービス、盗難や紛失の保証が受けられるサービス。
iPhone購入時のみ加入できる。
- スマホ交換保証プラス(715円/月)
楽天モバイルで購入したスマートフォンの故障、紛失の際に、最短当日に新品同等の同一機種を6600円で交換してくれるサービス。
製品購入時のみ加入できる。
- 持ち込みスマホあんしん保証(715円/月)
楽天回線対応製品の持ち込みスマホが故障、破損、水没した際に、新品同等の同一機種を最安6600円で交換してくれるサービス
楽天回線の開通日から30日以内に申し込みの必要あり。
プラン加入&スマホ購入キャンペーン
現在、楽天モバイルでは「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」関連のキャンペーンが多数開催されています。
- 「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」プラン料金3カ月無料キャンペーン
- 「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」加入で5000円分のポイント還元キャンペーン
- 「UN-LIMIT Ⅵ」加入&「iPhone」購入で最大2万円分ポイント還元キャンペーン
- 「UN-LIMIT Ⅵ」加入&対象スマホ購入で最大2万5000円分ポイント還元キャンペーン
- 「UN-LIMIT Ⅵ」加入で「Rakuten Hand」実質0円キャンペーン
- 「UN-LIMIT Ⅵ」加入で「Rakuten Mini」本体価格1円キャンペーン
楽天モバイルの申込方法
楽天モバイルは「実店舗」と「web」から申し込む事が出来ます。
実店舗
・専門スタッフと直接話ができるので安心
・気になる点や疑問に思う点を相談できる
・初期設定をしてもらえる
・当日に端末が手に入る
専門スタッフによる設定サポートを受けたい方は、実店舗での申込をオススメします。
現在、全国約600店舗が展開中。
近くに実店舗があるか知りたい方は、こちらのリンクよりお探し下さい。
web(オンライン)
webならスマホやパソコンで簡単に申込出来ますし、先ほど解説したようなweb申込限定キャンペーンも用意されているので、お得に契約したい方にもオススメです。
筆者も実際にweb申込をしてみました。
その時の流れを記事にしたので、web申込の方法を知りたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
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まとめ
まず「サブ回線」として試すのもアリ
ここまで楽天モバイルのメリットとデメリットを挙げながら、どんな人が得をして損をするのか解説してきました。
重要なことは「料金の安さ」だけで携帯会社を決めない事です。
どの携帯会社も良い面もあれば悪い面もあります。
それぞれの項目を見比べながら、自分の利用傾向に適しているのか判断すれば、携帯会社選びで失敗せずに済みます。
楽天モバイルは「通信エリア」「通信速度」「『楽天LINK』の通話品質」などに弱みを持ちます。
もしそれらの点が不安であるなら、まずはサブ回線として試してみて、メイン回線で使えるのか検証する手段も有効です。
月1GB以内なら無料ですし、最初の3カ月間は0円で使い放題なので、コストの負担が軽く、「iPhone12」のようなeSIM対応端末で楽天を2回線目として使ったり、「Rakuten Hand」のように実質0円で入手できるスマホを使えば、端末代金も負担せずに済みます。
このように楽天モバイルは料金のリスク無しで試す方法があるので、「いきなりメインに移行するのが不安」という方はサブ機として使ってみてはいかがでしょうか。
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